ブックガイド 両国に流れ着いた木戸番・杢之助。「大江戸木戸番」の新シリーズ 喜安幸夫(きやすゆきお)さんの『両国の神隠し 大江戸木戸番始末』(光文社文庫)を読みました。両国広小路に流れ着いた新任の木戸番、杢之助は、仕事熱心と評判。古巣の四ツ谷左門町で木戸番をしていたが、ある事情から逃げ出した過去を持つ。ある日、両国... 2016.05.22 ブックガイド時代小説
ブックガイド 元伊賀忍者とその娘が繰り広げる、ワクワクドキドキの江戸スイーツ物語 三國青葉(みくにあおば)さんの文庫書き下ろし時代小説、『忍びのかすていら』(白泉社招き猫文庫)を読みました。時代は元和四年(1618)、二代将軍徳川秀忠の治世。大坂の陣で豊臣家が滅びてから戦のない世が訪れた江戸の町に、異様な風体で男伊達を気... 2016.04.03 ブックガイド時代小説
ブックガイド 戦国の世を駆け抜けた、くせもの武将たちの胸躍らせる物語 箕輪諒(みのわりょう)さんの『くせものの譜』(学研プラス刊の単行本)を読みました。丹羽家の敗者復活劇を描いた『うつろ屋軍師』でデビューし、蜂須賀家二代目家政の半生を描いた『殿さま狸』で時代小説の目利きたちの高い評価を得た著者の第3作目です。... 2016.03.22 ブックガイド時代小説
ブックガイド 子供たちの転機と成長を見守る「髪結い伊三次」シリーズ13作目 2015年11月7日に、乳がんのため亡くなられた、宇江佐真理さん。『髪結い伊三次捕物余話 名もなき日々を』(文春文庫)は、作者の代表作であり、大人気シリーズの第13作目です。絵師を目指す伊三次の息子・伊与太は師匠歌川豊光が亡くなった後、新進... 2020.05.04 ブックガイド時代小説
ブックガイド 江戸の新聞記者・新平太が活躍する、新感覚時代ミステリー 『矢立屋新平太版木帳』(徳間文庫)は、映画「武士の家計簿」の脚本を手掛けた、柏田道夫(かしわだみちお)さんの文庫書き下ろし時代小説です。かわら版は江戸時代の新聞であり、その記者を当時は矢立屋(やたてや)と呼んだ。寺子屋師範の柿江新平太は、お... 2016.02.27 ブックガイド時代小説