2024年時代小説(単行本/文庫書き下ろし)ベスト10、発表!

文学賞

ミステリー

元花魁で遊女屋の七尾姉さんが難事件に挑む、吉原ミステリ

『姉さま河岸見世相談処』志坂圭(しざかけい)さんの文庫書き下ろし時代小説、『姉さま河岸見世相談処』(ハヤカワ時代ミステリ文庫)をご恵贈いただきました。著者は、2014年に『滔々と紅(とうとうとべに)』で、第1回〈本のサナギ賞〉大賞を受賞して...
中国

門外漢も楽しめる、カッコいいが詰まっている中国武侠小説

『震雷の人(しんらいのひと)』千葉ともこさんの長編歴史小説、『震雷の人(しんらいのひと)』(文藝春秋)を紹介します。第27回松本清張賞を受賞した作品です。中国には、武侠小説というジャンルがあります。近世以前の時代を舞台に、武術に長けている主...
中国

唐代・安史の乱が運命を変えた兄妹を描く、中国歴史ロマン

『震雷の人(しんらいのひと)』本年度(2020年)、第27回松本清張賞受賞作、千葉ともこさんの長編歴史小説、『震雷の人(しんらいのひと)』(文藝春秋)を入手しました。松本清張賞は、時代小説作品の受賞が多くて、毎回、注目してる賞の一つです。同...
エッセイ

妻の死、絶望のなかで生まれた、藤沢周平作品が読みたい

『藤沢周平 遺された手帳』藤沢周平さんのひとり娘、遠藤展子(えんどうのぶこ)さんが、父の遺した手帳をまとめて解説した、『藤沢周平 遺された手帳』(文春文庫)を紹介します。最近、新作時代小説を追うのにかまけて、藤沢周平作品から遠ざかっていまし...
単行本

第26回中山義秀文学賞候補作決定。11月に公開最終選考会

9月14日(月)、第26回中山義秀文学賞(主催:中山義秀顕彰会、共催:白河市および中山義秀記念文学館)の第二次選考会において、最終候補3作品が決定しました。今村翔吾さんの『八本目の槍』(新潮社)、木下昌輝さんの『まむし三代記』(朝日新聞出版...