華町源九郎 江戸暦 はぐれ長屋の用心棒

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華町源九郎 江戸暦 はぐれ長屋の用心棒

(はなまちげんくろう・えどごよみ・はぐれながやのようじんぼう)

鳥羽亮

(とばりょう)
[剣豪]
★★★☆☆

鏡新明智流の遣い手というヒーローということで食指が動き、読み始めたが、五十五歳のやもめで、五十石の貧乏御家人の家督を息子に譲り、ひとり長屋に住む貧乏牢人と知って、ちょっと不安な感じをもった。しかし、読み始めると、御家騒動をモチーフにし、推理あり、チャンバラあり、鳥羽ワールド炸裂といった感じで、惹き込まれた。

華町源九郎の相棒が、田宮流居合の達者で、西両国広小路で居合抜きの芸を見せることを生業としている、四十八歳、生まれながらの牢人・菅井紋太夫。ともにシニアというのが、面白い。二十六歳の研師・茂次と元岡っ引で中風を患い足が少し不自由な孫六の二人を始め、本所相生町一丁目のはぐれ長屋の住人たちが集団で、源九郎と源九郎が長屋に連れてきた男の子・吉松を助けるところから物語はクライマックスへ。

物語●竪川で簀巻きの男の死体が上がった。隠居した御家人ではぐれ長屋に住む華町源九郎は、死骸を見に行った帰りに、野次馬から少し離れた場所に、子持ちのように見える女を見かけた。その翌朝、源九郎は、死体が見つかった、竪川の川岸で、五、六歳くらいの男の子と出会った。身なりは町人のもので死骸の身内らしいが、武家の子のような物言いで、家がないというので、男の子を長屋に連れて戻ることになった…。

目次■第一章 はぐれ長屋/第二章 出自/第三章 海辺の屋敷/第四章 千鶴/第五章 相対死/第六章 再会

カバーイラストレーション:蓬田やすひろ
カバー・デザイン:若林繁裕
時代:天保年間
場所:本所相生町一丁目、竪川、松坂町、本所緑町四丁目、西両国広小路、堀江町、高輪、御茶之水、市谷ほか
(双葉文庫・552円・03/12/20第1刷・286P)
購入日:04/01/02
読破日:04/01/17

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