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闇医おげん 謎解き秘帖

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闇医おげん 謎解き秘帖
闇医おげん 謎解き秘帖
(やみいおげん・なぞときひちょう)
川田弥一郎
(かわだやいちろう)
[捕物]
★★★★

『女医者おげん謎解き控 赤い闇』(1994年11月、祥伝社刊)を改題したもの。

作者は、『白く長い廊下』で第38回江戸川乱歩賞を受賞した、医学ミステリーの実力者。現役の医師でもある。

ヒロインは、京都の油小路の産科医・賀川蘭斎に学びながら、故あって中条流の堕胎医になったおげん。彼女をサポートするのが、お菊とその情人で、闘犬の元締め政吉。そして何かとおげんにつきまとう岡っ引・角十。

当時の医療事情がわかって興味深く、おげんの施す治療・施術シーンが圧巻。

物語●「血の罠」堕胎術を施した娘が、おげんの家を出てすぐのところで、何者かに襲われた…。「赤い闇」おげんのもとに、乱暴されて秘所を裂傷した娘が施術に訪れた…。「瘡の輪」身なりのいい商家の夫婦が、瘡(梅毒)の治療に訪れた…。「根の毒」商家の女房が夫の消渇病(しょうかつびょう・糖尿病)のことで、おげんに相談した…。「回生術」おげんの前に、かつての兄弟子・貞之助が現れて、あることを頼んだ…。

目次■第一話 血の罠/第二話 赤い闇/第三話 瘡の輪/第四話 根の毒/第五話 回生術

カバーデザイン:中原達治
時代:時代特定せず
場所:薬研堀、橘町、両国広小路、村松町、池之端仲町、本所相生町、西紺屋町、南鍋町、伊勢町、常磐町ほか
(祥伝社文庫・552円・99/06/15第1刷・314P)
購入日:99/06/13
読破日:99/06/27

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