江戸学

観光都市 江戸の誕生(1)

安藤優一郎さんの『観光都市 江戸の誕生 (新潮新書)』を読了。約100万人の人口を抱え、参勤交代などで絶えず住人が入れ替わった江戸を、一大観光都市としてとらえ、その観光事情をあきらかにした江戸入門書。都市・江戸=観光地というとらえ方は、地...
幕末

骨董屋征次郎手控(1)

『骨董屋征次郎手控 (講談社文庫)』を入手した。京の骨董鑑定人と幕末小説の組み合わせの意外性が気になって、読書欲をくすぐった。主人公の征次郎は、幕末動乱の京で小さな骨董屋を営む。その裏で、世間に出せないいわくつきの品物を取引する闇の骨董鑑...
切絵図

江戸切絵図にひろがる鬼平犯科帳、雲霧仁左衛門(1)

7、8年前に江戸切絵図(江戸時代の江戸市中地図のこと)にハマったことがあった。時代小説を読んでいて、現在と違う町名や消えてしまった堀や橋が気になりだして、江戸切絵図を購入して、ピンと来ない場所にぶつかると切絵図を眺めるということをしていた...
ユーモア

御書物同心日記 (虫姫) (2)

本好きの割りに、絶版や品切れの本以外は古本を利用することが少ない。今まで、ブックオフを使ったこともないというか、店に入ったことがない。もっとも近所になかったということもあるが…。 そんな具合で、古本屋というか古書店の商売のやり方について、...
ユーモア

御書物同心日記 (虫姫) (1)

大好きなシリーズの一つに、出久根達郎さんの「御書物同心日記」シリーズがある。その第三弾『御書物同心日記 虫姫 (講談社文庫)』が文庫になって登場した。売れっ子作家のかたわら、古書店主を務める出久根さんらしい、本に対する愛情にあふれていて、...
その他

はぐれ牡丹(1)

最近、書店めぐりがあまりできなくなり、時代小説の新刊(文庫中心だが)を物色するのに、ネットと新聞広告に頼っている。ネットでは、太洋社という出版物卸売会社(取次と呼ばれる本の問屋)のサイトの文庫発売予定一覧を参考にすることが多い。著者名順、...
江戸学

「密命」読本(3)

『「密命」読本 (祥伝社文庫)』を読んでいる。佐伯泰英さんの人気シリーズ「密命」のファンブックであるが、「密命」だけにとどまらず、時代小説全般を楽しむためのコラムが充実していて、江戸を楽しむ上でもおすすめの本だ。 「密命」シリーズの舞台と...
江戸学

江戸商売図絵(1)

朝日の夕刊を読んでいたら、江戸風俗画家の三谷一馬さんの訃報が掲載されていた。15日に肺炎で亡くなられたそうだ。享年93歳。 『江戸商売図絵 (中公文庫)』『江戸職人図聚 (中公文庫)』『彩色江戸物売図絵 (中公文庫)』など、さまざまなテー...
切絵図

嘉永・慶応 江戸切絵図〈1〉―江戸・東京今昔切絵図散歩 尾張屋清七板(1)

ひと頃、『嘉永・慶応 江戸切絵図〈1〉―江戸・東京今昔切絵図散歩 尾張屋清七板 (古地図ライブラリー)』(人文社)をそばに置きながら、時代小説を読んでいた。幕末近くに刊行された尾張屋版全30図を見事に復刻したもので、彩色が施され見やすい。...
市井

神田堀八つ下がり―河岸の夕映え(3)

『神田堀八つ下がり―河岸の夕映え (徳間文庫)』に収録された「浮かれ節――竈河岸」は、ハートウオーミングなお話だ。主人公の三土路保胤(みどろやすたね)は、幕府の小普請組に所属する御家人で大の端唄好き。非役で三千石以上の旗本を寄合(よりあい...