『文蔵 2025.9』|PHP文芸文庫
『文蔵 2025.9』(PHP研究所・PHP文芸文庫)の特集は、花のお江戸の「お仕事小説」――働くことの大変さは今も昔も変わらない、というテーマです。
特集インタビューには、寺子屋の師匠や髪結い、大工、獣医といった職業を題材に「江戸のお仕事小説」を発表している気鋭の小説家・泉ゆたかさんが登場。
泉さんは新刊『蔦屋の息子(二) 歌麿、天賦の才』(PHP文芸文庫、2025年8月)を上梓したばかりです。本作は、地本問屋で編集者でもある蔦屋を描く文庫書き下ろしシリーズの第2巻。なぜ蔦屋本人ではなく、のちに養子となる奉公人・勇助を主人公に据えたのか、その理由や作品の魅力が語られています。
さらにブックガイドでは、文芸評論家・末國善己さんが「一〇〇万都市を彩った『職業人』たちを描く名作」と題し、さまざまな仕事を取り上げた時代小説を紹介。ラインナップを眺めれば、「お仕事小説」が時代小説の豊かな宝庫であることを改めて実感できます。
文蔵
今回取り上げた本

「文蔵」編集部|バックナンバーガイド
「文蔵」編集部|ぶんぞうへんしゅうぶPHP研究所が発行する、文庫版サイズの月刊の文芸誌。創刊号は2005年10月号。時代小説SHOW 投稿記事『文蔵 2018.11』の特集は、初めて読む時代小説 2018年10月17日『文蔵 2018.10...