「2021年8月上旬の新刊(文庫)」をアップ

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『渦 妹背山婦女庭訓 魂結び』|大島真寿美|文春文庫

渦 妹背山婦女庭訓 魂結び2021年8月1日から8月10日の間に、文庫で刊行される時代小説の新刊情報リスト「2021年8月上旬の新刊(文庫)」を掲載しました。

今回は、大島真寿美さんの長編時代小説、『渦 妹背山婦女庭訓 魂結び』(文春文庫)を取り上げてみました。

2019年第161回直木賞、2020年第7回高校生直木賞受賞作です。

江戸時代の大坂・道頓堀。穂積成章は父から近松門左衛門の硯をもらい、浄瑠璃作者・近松半二として歩みだす。だが弟弟子には先を越され、人形遣いからは何度も書き直させられ、それでも書かずにはいられない。物語が生まれる様を圧倒的熱量と義太夫のごとき流麗な語りで描く、直木賞&高校生直木賞受賞作。

(『渦 妹背山婦女庭訓 魂結び (文春文庫)』Amazonの内容紹介より)

近松半二は、江戸中期に活躍した浄瑠璃作者で、信玄と謙信の川中島の戦いをモチーフにした「本朝廿四孝(ほんちょうにじゅうしこう)」や「妹背山婦女庭訓(いもせやまおんなていきん)」などの作品で知られています。

「妹背山婦女庭訓」は、「大化の改新」を題材に、大和地方の名所旧跡や伝説を交えた物語で、本書では、その創作秘話も物語に織り込まれています。

文庫化を機に読み直してみたい作品です。

単行本『渦 妹背山婦女庭訓 魂結び』刊行時のレビューはこちら↓。

もう一人の近松、浄瑠璃作者近松半二が作り出す虚実の渦
渦 妹背山婦女庭訓 魂結び|大島真寿美大島真寿美さんの長編小説、『渦 妹背山婦女庭訓 魂結び』(文藝春秋)を紹介します。本書は、2019年、第161回直木賞受賞作です。歌舞伎や人形浄瑠璃(文楽)などの演目、「妹背山婦女庭訓(いもせやまおんな...
文庫●2021年8月上旬の新刊
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『渦 妹背山婦女庭訓 魂結び』(大島真寿美・文春文庫)

大島真寿美|時代小説ガイド
大島真寿美|おおしまますみ|作家1962年、愛知県生まれ。1992年、「春の手品師」で文学界新人賞を受賞しデビュー。2014年、『あなたの本当の人生は』で第152回直木賞候補。2019年、『渦 妹背山婦女庭訓 魂結び』で第161回直木賞受賞...