

海を感じる
時代小説ベスト10
うだるような暑い日が続き、こんな時は、海にでも行って水に浸かりたくなるのが人情というもの。そこで、久々のベスト10は、「海を感じる時代小説ベスト10」ということで、選んでみました。
周囲を海に囲まれながらも、海を舞台にした時代小説は意外に少ない。というのも、江戸時代のほとんどを鎖国していたからだ。
そのため、この時代、造船術、航海術が停滞してしまった。羅針盤などの計器がないために、陸地を見ながらの操船のため、遠洋への航海は不可能に近かった。北方謙三さんの「林蔵の貌」に、この辺のことが興味深く描かれている。
海洋小説というと、やはり第一人者は、白石一郎さんだろう。「十時半睡」シリーズも人気だが、氏の持ち味はやはり海をテーマにした作品群。船に関する描写が素晴らしく、また、海のもついろいろな要素が作品の主題とマッチし、傑作ぞろい。実は調整しなかったら、ベスト10中6、7タイトルが白石作品になるところだった。
★おまけ1
勇魚(いさな)
メッセージボードのところで、少し話題になったので、フォローを。 続編として、『盟約』と『遭敵海域』も発行されている。 |
| 1 | 海狼伝 | 文春文庫 | 村上水軍の血をひき、対馬で育った笛太郎の海洋冒険記 | Amazon.co.jpで購入 |
| 2 | サムライの海 | 文春文庫 | 砲術家高島秋帆の庶子・蘭次郎の捕鯨に賭けた青春を描く | Amazon.co.jpで購入 |
| 3 | 海将 若き日の小西行長 | 新潮文庫 | 堺の商人の息子から、戦国大名へ飛翔する小西行長の半生 | Amazon.co.jpで購入 |
| 4 | 海王伝 | 文春文庫 | 「海狼伝」の続編。舞台は明、シナ海とスケールはさらに大きく | Amazon.co.jpで購入 |
| 5 | 戦鬼たちの海 織田水軍の将・九鬼嘉隆 | 文春文庫 | 信長と出会い、海戦にあけくれる嘉隆の数奇な人生 | Amazon.co.jpで購入 |
| 6 | 黒い炎の戦士 | 徳間文庫 | 超能力軍団黒子と田沼意知率いる白鬼の抗争を描く大河伝奇ロマン | Amazon.co.jpで購入 |
| 7 | 風雲児 | 読売新聞社 | シャムで高官にまで出世した山田長政の活躍を描く巨編 | Amazon.co.jpで購入 |
| 8 | 投げ銛千吉廻船帖 | 文藝春秋 | フリーの船頭が、八寸の銛を手に、船の事件を解決する連作 | Amazon.co.jpで購入 |
| 9 | 南海放浪記 | 集英社 | 長崎を飛び出した若者が猿岩石のように台湾、中国、東南アジアを行く | Amazon.co.jpで購入 |
| 10 | 玄界灘 | 文藝春秋 | 蒙古軍の大船団に敢然と立ち向かう若者を描く表題作ほか7編を収録 | Amazon.co.jpで購入 |