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巌流  小次郎剣鬼伝

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巌流 小次郎剣鬼伝

(がんりゅう・こじろうけんきでん)

新宮正春

(しんぐうまさはる)
[剣豪]
★★★★

どうもヒーロー宮本武蔵よりも彼の前に敗れた男たちに興味が向いてしまう。各地に残る秘話をもとに描く・小次郎伝。

テレビ東京の正月時代劇(来年からは、従来の12時間ドラマから10時間に放送時間が短縮されるそうだ)は、吉川英治原作の『宮本武蔵』。日本人が大好きな武蔵であり、最近はコミック『バカボンド』の影響もあり、若い人にも人気がある。

求道者ぶりやその剣の凄さ、近代的な戦術眼など、いろいろな形でヒーローとして描かれることが多い武蔵。逆の立場から見れば、史上最強の敵役ということもできるかもしれない。この作品が面白いのは、小次郎側から描いているせいだろう、もっとも、“武蔵ファン”には、ショッキングな部分もあり、気を悪くしないでほしい。

物語●修験道の聖地・豊前彦山を統べる佐々木一族の御曹司・小次郎は、日夜、越前一乗谷で、鐘巻自斎のもと、剣の修行に明け暮れていた。その頃、京では、作州生まれのたけぞうと若者が、名門兵法所・吉岡一門に果たし状を付きつけていた…。

目次■第一章 秘剣虎切/第二章 一乗寺下り松/第三章 七条・西蓮寺裏/第四章 猩々緋の袖無羽織/第五章 彦山行者堂/第六章 巌流島

カバーイラスト:西村緋祿史
カバーデザイン:中原達治
時代:慶長九年(1604)秋
場所:越前・一乗谷、大津、京・西洞院、七条・西蓮寺裏、小倉城下宝町、彦山ほか
(祥伝社文庫・552円・00/03/20第1刷・291P)
購入日:00/03/19
読破日:00/09/14

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