2024年時代小説(単行本/文庫書き下ろし)ベスト10、発表!

単行本

人物

禅僧・夢窓疎石の教えと「太平記」の世界を読み解く歴史小説

『夢窓(むそう)』服部真澄さんの長編歴史小説、『夢窓』(PHP研究所)を入手しました。鎌倉から南北朝時代の禅僧、夢窓疎石の生涯を描いた歴史小説。夢窓は、後醍醐天皇や足利尊氏、直義兄弟に崇敬された禅僧で、西芳寺や天龍寺の庭園の作庭をしたことで...
単行本

第26回中山義秀文学賞候補作決定。11月に公開最終選考会

9月14日(月)、第26回中山義秀文学賞(主催:中山義秀顕彰会、共催:白河市および中山義秀記念文学館)の第二次選考会において、最終候補3作品が決定しました。今村翔吾さんの『八本目の槍』(新潮社)、木下昌輝さんの『まむし三代記』(朝日新聞出版...
人物

永代橋を架け、江戸経済を変えた「狼」と呼ばれた男の生涯

『商う狼 江戸商人杉本茂十郎』永井紗耶子(ながいさやこ)さんの長編歴史時代小説、『商う狼 江戸商人杉本茂十郎』(新潮社)を紹介します。文化四年(1807)八月、富岡八幡宮の祭礼の日に起こった悲劇、永代橋崩落事故については多くの犠牲者を出した...
人物

義昭か、信長か。本能寺の変の10年前の、光秀の選択とは

『光秀の選択』鈴木輝一郎さんの長編歴史小説、『光秀の選択』(毎日新聞出版)を入手しました。大河ドラマ「麒麟がくる」のおかげで、明智光秀を描く歴史時代小説が多く刊行されて、時代小説ファンとしては、喜ばしいばかりです。光秀本のリストとブックガイ...
ミステリー

御駕籠之者久兵衛、愛する者を救うため、江戸の町を逃走する

『へんぶつ侍、江戸を走る』亀泉きょう(かめいずみきょう)さんの長編時代小説、『へんぶつ侍、江戸を走る』(小学館)を紹介します。亀泉さんは、1984年京都市生まれの新人作家で、本書は著者のデビュー作になります。タイトルの「へんぶつ侍」は、「へ...