女性

女性

疫病も大地震も乗り越え、しなやかに生きる、下級武士の娘

『御徒の女』中島要(なかじまかなめ)さんの長編歴史小説、『御徒の女』(実業之日本社文庫)を入手しました。著者は、「着物始末暦」シリーズをはじめ、江戸の市井に暮らす人々を描いた人情小説で活躍しています。江戸の女性を描くことでも定評があります。...
医療

医学館で働き学ぶ、佐保の薬膳料理が疲れた心と体を癒す

『お江戸やすらぎ飯 芍薬役者』鷹井伶(たかいれい)さんの文庫書き下ろし時代小説、『お江戸やすらぎ飯 芍薬役者(しゃくやくやくしゃ)』(角川文庫)を献本いただきました。本書は、医学館で働きながら医学を学ぶ少女・佐保が、体に不調を抱える人たちを...
女性

江戸のワーキングウーマン律の新生活、様々な夫婦の形を描く

『駆ける百合 上絵師 律の似面絵帖』知野みさきさんの文庫書き下ろし時代小説、『駆ける百合 上絵師 律の似面絵帖』(光文社文庫)を紹介します。柴田よしきさんの『お勝手のあん』や泉ゆたかさんの『江戸のおんな大工』をはじめとして、江戸で働く女性を...
人物

醜女で琵琶名手の女官栄子に下された、悪左府頼長の密命とは

『悪左府の女』伊東潤さんの長編歴史時代小説、『悪左府の女』(文春文庫)を入手しました。保元の乱は、皇位継承や摂関家の内紛により、保元元年(1156)七月に起こりました。朝廷の内部抗争の解決に、源氏と平家の武士の力を借りたことから、鎌倉幕府に...
女性

色街で儚い夢を追う女と男の背中をそっと押す、おひろの物語

『女の厄払い 千住のおひろ花便り』稲田和浩さんの人情時代小説、『女の厄払い 千住のおひろ花便り』(祥伝社文庫)を入手しました。千住の飯盛旅籠・伊勢屋の遣り手・おひろを主人公にした、人情時代小説『そんな夢をあともう少し』に続く、「千住のおひろ...