伝奇 吉宗vs.宗春の抗争を描く時代小説 二宮隆雄さんの『暗闘 俊傑江戸始末(一)』を読んだ。著者の二宮さんは、ヨットマンで『海援隊烈風録』『風炎の海』『覇王の海』などの魅力的な海洋時代小説を発表されている。白石一郎さんが亡くなられた今、この分野の第一人者といえる。暗闘―俊傑江戸始... 2019.11.30 伝奇武家江戸
武家 江戸前期を舞台にした無茶勘シリーズが面白い 浅黄斑(あさぎまだら)さんの『残月の剣』を読んだ。越前大野藩の藩士落合勘兵衛を主人公にした「無茶の勘兵衛日月録」シリーズの第三弾である。幼い頃から無鉄砲な行動が多くて、「無茶の勘兵衛」と呼ばれた、越前大野で知らぬ者がいないという落合勘兵衛は... 2020.01.14 武家江戸青春
お悔やみ 『四十七人の刺客』の池宮彰一郎さんが死去 新感覚で赤穂浪士討入りを描いた『四十七人の刺客』などで知られる時代小説家の池宮彰一郎さんが、肺がんのため、5月6日に死去された。83歳。四十七人の刺客〈上〉 (角川文庫)作者: 池宮彰一郎出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2004/04... お悔やみ作家武家
武家 大塩平八郎の乱を描く時代小説 北方謙三さんの『杖下に死す(じょうかにしす)』を読む。天保八年に起こった大塩平八郎の乱を平八郎の息子格之助の友人・光武利之の目から描く時代小説である。杖下に死す (文春文庫)作者: 北方謙三出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2006/0... 2019.10.02 武家江戸
市井人情 九千五百石の旗本とは 千野隆司さんの『冬花火』を読む。「本所竪川河岸瓦版」シリーズの第一作。主人公の横田筑前守真行は、九千五百石の旗本の当主で、三千石高の御鉄砲百人組の頭という設定。旗本は、将軍に御目見えができる家臣で、旗本八万騎と呼ばれるが、実数は二万三千人あ... 市井人情武家