市井人情 ブログを書き続けるということ 時代小説ブログ「ほぼ日刊時代小説」を始めてから、5月17日で1周年を迎える。日記というものが続いたためしがないにもかかわらず、無謀にもタイトルに「日刊(=毎日書くこと)」と入れてしまったために、当初は1カ月続くかどうかまったく自信がなかった... 市井人情江戸
剣豪 金杉父子の再会で、物語は最高潮 佐伯泰英さんの「密命」シリーズの最新刊『遠謀 密命・血の絆』を読んだ。毎回、いろいろな趣向が凝らされて、サービス満点のこのシリーズ。今まで大きく取り上げられることがなかった金杉惣三郎の次女の結衣に、今回はスポットが当たる。今までの物語では、... 剣豪市井人情江戸
市井人情 「かわせみ」文庫新作と野老沢 平岩弓枝さんの「御宿かわせみ」シリーズの第31巻、文庫の最新作『江戸の精霊流し』を読んだ。「かわせみ」を読んでいると、江戸の四季が抒情的に描かれていて、現在の東京の喧騒を忘れて、しばし和める時間がもてる。今回の巻では、お盆の精霊流しのように... 市井人情捕物江戸
人物 平賀源内の生涯を振り返る時代長編 諸田玲子さんの『恋ぐるい』を読んだ。単行本刊行時(2002年、新潮社)のタイトルは、『源内狂恋』だったもの。女性の情愛を描くことでは、定評のある諸田さんがどんなふうに江戸の才人・平賀源内を描くのか興味津々だった。平賀源内というと、小学生のこ... 人物市井人情江戸
伝奇 六十対三の決闘。京が舞台の捕物小説 澤田ふじ子さんの『真葛ヶ原の決闘』を読み終えた。京の人々の安寧を守る祇園社の神灯目付役が活躍する連作捕物小説集で、「僧兵の塚」「真葛ヶ原の決闘」「梟の夜」「鳥辺山鴉心中」の四編を収録。表題作「真葛ヶ原の決闘」は、弱者に絶えず温かい支援を送る... 2020.03.22 伝奇市井人情江戸