2024年時代小説(単行本/文庫書き下ろし)ベスト10、発表!

痛快

武家

『百万石の留守居役(十一) 騒動』を紹介

上田秀人(さんの文庫書き下ろし時代小説、『百万石の留守居役(十一) 騒動』(講談社文庫)を紹介します。加賀藩百万石で若くして江戸留守居役に抜擢された瀬能数馬の痛快無比な活躍を描く、人気シリーズ「百万石の留守居役」の第11弾。越前松平家より追...
市井人情

江戸時代ならでは職業、献残屋の手代が活躍する時代小説

江戸時代ならではの職業に、献残屋(けんざんや)があります。献残屋とは、公儀幕臣屋敷や大名屋敷を回り、他所からの進物の余り物を安値で買い取る稼業。手ごろな値での進物の周旋も行っていました。そんな献残屋を描いた、山本一力さんの時代小説『まいない...
痛快

文春文庫期待の新人時代小説家、登場

文春文庫が自信を持って送り出す大型新人、八木忠純(やぎただすみ)さんの『喬四郎 孤剣ノ望郷 蜘蛛の巣店(きょうしろうこけんのぼうきょう くものすだな)』を読んだ。蜘蛛の巣店―喬四郎 孤剣ノ望郷 (文春文庫)作者: 八木忠純出版社/メーカー:...
市井人情

土佐への郷愁と深川の粋―『牡丹酒』

年末年始に山本一力さんの『牡丹酒』を読んだ。一力作品で、日本酒、土佐と、年末年始っぽい感じがして選んだ一冊。牡丹酒 深川黄表紙掛取り帖(二) (講談社文庫)作者: 山本一力出版社/メーカー: 講談社発売日: 2009/10/15メディア: ...
市井人情

時代小説のもつ現代性が魅力―『雲を斬る』

最近、ある人から尋ねられて、時代小説好きになった経緯や時代小説のどこが好きかという話をした。作家としては故人ではなく現役として活躍している作家たちの作品により惹かれると答えた。その理由の一つが、今出ている時代小説のもつ現代性が挙げられる。時...