2024年時代小説(単行本/文庫書き下ろし)ベスト10、発表!

痛快

武家

繰綿相場に公金をつぎ込んだ家臣の失態に、正紀は?

千野隆司(ちのたかし)さんの文庫書き下ろし時代小説、『おれは一万石(11)-繰綿の幻』(双葉文庫)を入手しました。一俵でも禄高が減れば旗本に格下げになる、ギリギリ一万石の大名、下総高岡藩井上家に世子として婿入りした正紀が、藩政改革に取り組ん...
ドラマ

迫りくる刺客、卑劣な辻斬りを追う市兵衛。大坂編第3弾

辻堂魁(つじどうかい)さんの文庫書き下ろし時代小説、『希みの文(のぞみのふみ) 風の市兵衛 弐』(祥伝社文庫)を入手しました。1月3日(金)午後9時より、2020年NHK正月時代劇として、「そろばん侍 風の市兵衛SP ~天空の鷹~」が放送さ...
ユーモア

吉本のバラエティ番組のような笑える痛快時代エンタメ

高須光聖(たかすみつよし)さんの新感覚時代小説、『おわりもん』(幻冬舎)を入手しました。著者は、ダウンタウンの松本人志さんと浜田雅功さんの幼馴染みでブレーン的存在。大学卒業後、彼らに誘われて放送作家となり、「ガキの使いやあらへんで!」「水曜...
剣豪

脱藩藩士を捜す、蛇足屋勢四郎の前に現れた一刀流の手練

中村朋臣さんの文庫書き下ろし時代小説、『忠義の果て 蛇足屋勢四郎(二)』(光文社文庫)を入手しました。鏡心明智流の使い手で、遊郭の用心棒から飼い猫探しまで、奉行所が聞き届けないような困りごとをそっと片付ける便利屋「蛇足屋」を営む、松波勢四郎...
伝奇

留守居役瀬能数馬、本多家と吉原との関わりに驚嘆する

上田秀人さんの文庫書き下ろし時代小説シリーズの最新作、『愚劣 百万石の留守居役(十四)』(講談社文庫)を入手しました。加賀藩前田家の若き留守居役瀬能数馬が、幕府の外様潰しや藩内の権力争い、他藩との悶着から百万石を守り抜くために奮闘する、人気...