2024年時代小説(単行本/文庫書き下ろし)ベスト10、発表!

痛快

剣豪

算盤は剣より強し。剣術バカ揃いの柳生家で異彩を放つ勘定侍

『柳生侍 真剣勝負(二) 始動』上田秀人さんの文庫書き下ろし時代小説、『柳生侍 真剣勝負(二) 始動』(小学館文庫)を入手しました。大坂一の唐物問屋淡海屋右七衛門の孫で、柳生但馬守宗矩の隠し子、一夜(かずや)は、宗矩に呼び出されて、勘定方の...
ミステリー

オタクの御駕籠之者が、幕閣を揺るがす大事件の渦中に

『へんぶつ侍、江戸を走る』亀泉きょう(かめいずみきょう)さんの長編時代小説、『へんぶつ侍、江戸を走る』(小学館)を献本いただきました。著者は、1984年京都市生まれで、本書がデビュー作になります。小学館が、この夏、一押しの新人作家ということ...
単行本

おんな大工・峰が江戸の住宅問題を解決する、お仕事人情小説

『江戸のおんな大工』泉ゆたかさんの人情時代小説、『江戸のおんな大工』(KADOKAWA)を入手しました。裏長屋には、かならずといっていいくらい、大工をしている住人がいました。木と紙でできた江戸の住居は、耐久性が高くなく、火事にも弱く、修繕や...
文庫

松平定信政権と訣別する、尾張徳川家一門の高岡藩の命運は?

『おれは一万石 訣別の旗幟』千野隆司さんの文庫書き下ろし時代小説、『おれは一万石 訣別の旗幟(けつべつのはた)』(双葉文庫)を入手しました。一石でも欠けたら、大名でなくなるギリギリ一万石。次々に迫りくる難題に立ち向かう、下総高岡藩井上家の小...
文庫

失脚した田沼意次の甥、竜之介が将軍家斉の奥小姓に

『奥小姓裏始末(1) 斬るは主命』青田圭一さんの文庫書き下ろし時代小説、『奥小姓裏始末(1) 斬るは主命』(二見時代小説文庫)を入手しました。失脚した田沼意次の甥で他家に養子入りした風見竜之介が、将軍家斉の奥小姓に抜擢され、将軍家に害をなす...