文学賞

中国

唐代・安史の乱が運命を変えた兄妹を描く、中国歴史ロマン

『震雷の人(しんらいのひと)』本年度(2020年)、第27回松本清張賞受賞作、千葉ともこさんの長編歴史小説、『震雷の人(しんらいのひと)』(文藝春秋)を入手しました。松本清張賞は、時代小説作品の受賞が多くて、毎回、注目してる賞の一つです。同...
エッセイ

妻の死、絶望のなかで生まれた、藤沢周平作品が読みたい

『藤沢周平 遺された手帳』藤沢周平さんのひとり娘、遠藤展子(えんどうのぶこ)さんが、父の遺した手帳をまとめて解説した、『藤沢周平 遺された手帳』(文春文庫)を紹介します。最近、新作時代小説を追うのにかまけて、藤沢周平作品から遠ざかっていまし...
単行本

第26回中山義秀文学賞候補作決定。11月に公開最終選考会

9月14日(月)、第26回中山義秀文学賞(主催:中山義秀顕彰会、共催:白河市および中山義秀記念文学館)の第二次選考会において、最終候補3作品が決定しました。今村翔吾さんの『八本目の槍』(新潮社)、木下昌輝さんの『まむし三代記』(朝日新聞出版...
伝奇

ダークヒロイン誕生。吉原一花魁の裏の顔は、江戸の鬼退治人

『Cocoon 修羅の目覚め』夏原エヰジ(なつばらえいじ)さんの伝奇時代小説、『Cocoon 修羅の目覚め』(講談社文庫)を入手しました。2018年、著者は、「Cocoon」(単行本刊行時に『Cocoon 修羅の目覚め』に改題)で、第13回...
市井人情

世の底辺で生きて死ぬ男女を描く、瞠目の暗黒時代小説

『日蝕えつきる』花村萬月さんの連作時代小説、『日蝕えつきる(ひはえつきる)』(集英社文庫)を入手しました。天明六年(1786年)元日に起きた皆既日蝕を題材に、その日に命を失った5人の男女の物語を綴った、連作時代小説です。あとがきで、著者は「...