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【新着本】藍上イオタさんの『仕舞屋蘭方医 根古屋冲有 お江戸事件帖 人魚とおはぎ』

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仕舞屋蘭方医 根古屋冲有 お江戸事件帖 人魚とおはぎ|藍上イオタ|アルファポリス文庫

仕舞屋蘭方医 根古屋冲有 お江戸事件帖 人魚とおはぎ (アルファポリス文庫)藍上イオタ(あいうえ・いおた)さんの時代小説『仕舞屋蘭方医 根古屋冲有 お江戸事件帖 人魚とおはぎ』(アルファポリス文庫)を書棚にお迎えしました。

藍上さんは2023年、「蘭方医の診療録」第9回歴史・時代小説大賞(主催:アルファポリス)の特別賞を受賞。その後、改題・改稿を経て時代小説デビューを果たしました。同賞からは、筑前助広さん、早川隆さん、笹目いく子さんなど、多くの注目作家がデビューしています。

https://www.alphapolis.co.jp/prize/result/263000188
物語のあらすじ

与力見習いの犬飼誠吾は、今日も神田のとある仕舞屋(しもたや)の戸を叩く。ここに居を構えるは、蘭方医の根古屋冲有(ねこや・ちゅうゆう)。興味があることにのみまっしぐらでそれ以外には目もくれない変わり者である。が、頭が切れる上に医術の腕も確かだ。誠吾はお江戸の町で見聞きした事件を解決するため、少しばかりの甘味を手土産に冲有の知恵を借りに来る。
小正月も過ぎたある晩、日本橋の薬種問屋で火事が起こる。その火事を皮切りに、町で妖(あやかし)の名を騙る事件が連続して起こり始める。そしてそれぞれの事件の裏には、確かな悪意が見え隠れしており――
(『仕舞屋蘭方医 根古屋冲有 お江戸事件帖 人魚とおはぎ』カバー裏の紹介文より抜粋・編集)

本作の舞台

時代は文政二年(1819年)。
根古屋冲有は、神田豊島町の仕舞屋(商売を辞めた家)で開業する蘭方医。誰でも診察する代わりに金次第という主義ですが、医術の腕は確かです。珍しい唐茶色のくせ毛に総髪、白粉を塗ったような肌、虎目石のような瞳を持つ、目を引く外見も特徴です。
犬飼誠吾は、人情に厚く正義感の強いものの、まだ経験不足な与力見習い。事件を抱えるたびに冲有の洞察力と知恵を頼りにします。

医術と人情で謎を解き明かしていく若き二人が、江戸で巻き起こる妖しい事件に挑む連作捕物ミステリーです。
またひとり、楽しみな新人が現れました。

今回取り上げた本
書籍情報

『仕舞屋蘭方医 根古屋冲有 お江戸事件帖 人魚とおはぎ』
藍上イオタ
発行:アルファポリス・アルファポリス文庫
発売:星雲社
2024年11月30日初版発行

Illustration:Minoru
Design Work:AFTERGLOW

目次

一章 赤鬼と酒まんじゅう
二章 鎌鼬と幾世餅
三章 河童と汁粉
四章 虎狼狸と西瓜
五章 人魚とおはぎ

本文347ページ
第9回歴史・時代小説大賞特別賞受賞作を改題・改稿のうえ、書籍化したもの。

藍上イオタ|時代小説ガイド
藍上イオタ|あいうえいおた|時代小説・作家山梨県生まれ。2023年、「蘭方医の診療録」でアルファポリス第9回歴史・時代小説大賞特別賞を受賞。2024年、同作を改題・改稿し『仕舞屋蘭方医 根古屋冲有 お江戸事件帖 人魚とおはぎ』として書籍化し...