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「2023年1月中旬の新刊(文庫)」をアップ

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『天保十四年のキャリーオーバー』|五十嵐貴久|PHP文芸文庫

天保十四年のキャリーオーバー2023年1月11日から1月20日の間に、文庫で刊行される時代小説の新刊情報リスト「2023年1月中旬の新刊(文庫)」を掲載しました

今回は、PHP文芸文庫から刊行される、長編時代小説五十嵐貴久さんの『天保十四年のキャリーオーバー』を取り上げます。

天保十四年。七代目市川團十郎は、自分を捕縛し、追放した南町奉行・鳥居耀蔵への復讐に燃えていた。絶好の機会が訪れ、短刀を抜いたその瞬間、何者かの拳をくらい気絶してしまう。それが父を無実の罪で陥れられ、團十郎と同じく鳥居への復讐を誓う鶴松との出会いだった。目を覚ました團十郎は、鶴松とその仲間から、ある計画を聞く。鳥居は富くじの裏で百万両を溜め込んでいるらしく、それを根こそぎ奪おうというのだ。團十郎と鶴松たちは手を組み、その算段を立てるが……。一気読み必至の傑作時代エンタテイメント!

(『天保十四年のキャリーオーバー』(PHP文芸文庫)Amazonの内容紹介より)

七代目市川團十郎は、天保の改革のあおりを受けて江戸を追放されたことで知られる江戸の歌舞伎役者。因縁浅からぬ、鳥居耀蔵との対決が楽しみなエンタメ時代小説です。

著者は、2001年春、初めて書いた長編小説『TVJ』で第18回サントリーミステリー大賞の優秀作品賞に選ばれ、同年、「黒髪の沼」(単行本化に際して『リカ』に改題)で第2回ホラーサスペンス大賞の大賞を受賞し、2002年に小説家デビューしました。

以降、ミステリーを中心に、青春小説やファミリー小説など、さまざまなエンターテインメント小説を発表しています。

時代小説でも、井伊直弼に謀られて脱出不可能な山頂に幽閉された南津和野藩の姫と藩士たちの決死の脱出行を描く『安政五年の大脱走』や、土方歳三と坂本龍馬がバディとなって徳川慶喜暗殺未遂事件の犯人を追う『相棒』というエンタメ時代小説の傑作があります。

文庫●2023年1月中旬の新刊
時代小説●文庫新刊情報|2023年1月中旬の新刊(11日→20日) 2023年1月11日から1月20日の間に、文庫で刊行される時代小説の新刊情報リストです。新刊の各タイトルは、Amazon.co.jpの詳細紹介ページにリンクを張っています。...

■Amazon.co.jp
『天保十四年のキャリーオーバー』(五十嵐貴久・PHP文芸文庫)
『相棒』(五十嵐貴久・PHP文芸文庫)
『安政五年の大脱走』(五十嵐貴久・幻冬舎文庫)

五十嵐貴久|時代小説ガイド
五十嵐貴久|いがらしたかひさ|作家 1961年生まれ、東京都出身。 2001年、『TVJ』で第18回サントリーミステリー大賞優秀作品賞受賞。 2001年、『リカ』で第2回ホラーサスペンス大賞受賞。 2007年、『シャーロック・ホームズと賢者...