2020-06

市井人情

江戸目明かし総元締を継いだ元侍が、とことん悪を追い詰める

『初めての梅 船宿たき川捕り物暦』樋口有介さんの長編時代小説、『初めての梅 船宿たき川捕り物暦』(祥伝社文庫)を入手しました。前作『変わり朝顔』では、浪人真木倩一郎(まさきせいいちろう)は、奥州白河藩主松平定信からの仕官要請を断りましたが、...
人物

戦国一の極悪人・松永久秀は時代が求めたヒーローなのか

『じんかん』今村翔吾さんの長編時代小説、『じんかん』(講談社)を入手しました。本書の主人公は、松永久秀。松永弾正の名でも知られています。仕えた主人を殺し、天下の将軍を暗殺し、東大寺の大仏殿を焼き尽くしたことから、織田信長をして、「この男、人...
人物

「2020年6月の新刊(単行本)」をアップ

2020年6月1日から6月30日の間に、単行本(ソフトカバー含む)で刊行される時代小説の新刊情報リスト「2020年6月の新刊(単行本)」を掲載しました。今月は、中央公論新社から刊行される、吉川永青(よしかわながはる)さんの『憂き夜に花を』を...
単行本

二人の「きたさん」が事件を通して成長していく人情捕物帖

『きたきた捕物帖』宮部みゆきさんの長編時代小説、『きたきた捕物帖』(PHP研究所)を献本いただきました。多くの時代ミステリーを発表してきた著者ですが、「捕物帖」とタイトルに入る作品は、本書が初めてです。「私がずっと書きたかった捕物帖」「生涯...
人物

戦国に名門足利家を守り、喜連川藩をつくった二人の姫の物語

『さくらと扇』神家正成(かみやまさなり)さんの長編小説、『さくらと扇』(徳間書店)を紹介します。本書は、新進気鋭の時代小説家たちが参画した歴史小説イノベーション「操觚の会(そうこのかい)」と、栃木県さくら市がコラボレーションして生まれた、歴...