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紫式部|時代小説で読む

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[む] 紫式部|むらさきしきぶ|作家・歌人・女官|平安

『源氏物語』の作者と知られる紫式部は、漢詩人で歌人でもある下級貴族藤原為時の娘に生まれました。
長じて、藤原道長に召し出されて、道長の娘で、一条天皇中宮の彰子に仕えている間に『源氏物語』を完成させました。

権力者の近くにいながらも、生没年不詳で、その生涯は不明な部分が多く残っていて、歴史時代小説の題材としても魅力的な存在です。

夏山かほるさんの『新・紫式部日記』を読んで以来、気になる歴史上の人物の一人です。

同じ著者の『源氏五十五帖』では、紫式部の娘・藤原賢子が『更級日記』の作者・菅原孝標の娘、更級と、道長の命で、幻の源氏物語を探しに旅に出ます。

篠綾子さんの『あかね紫』でも、紫式部の娘・藤原賢子が登場します。

紫式部の幻の作品をめぐる作品には、森谷明子さんの『千年の黙 異本源氏物語』があります。

紫式部を主人公とした王朝推理絵巻三部作となる、『白の祝宴 逸文紫式部日記』『望月のあと 覚書源氏物語『若菜』』とあわせて読みたい、

岡田鯱彦さんの『薫大将と匂の宮』では、「宇治十帖」を巡る殺人事件を、紫式部と清少納言が推理を競う、王朝推理小説です。

DATA
生誕:不明 ※天禄元年(970年)~天元元年(978年)の間
死没:不明 ※寛仁3年(1019年)
別名:藤式部
家族:(父)藤原為時、(夫)藤原宣孝、(子)藤原賢子

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