2024年時代小説(単行本/文庫書き下ろし)ベスト10、発表!

単行本

人物

土方歳三、小栗忠順ら、幕末の英雄が命を賭して遺したもの

『余烈』|小栗さくら|講談社小栗さくらさんの歴史時代小説集、『余烈(よれつ)』(講談社)を紹介します。若き日の北条政子を瑞々しい筆致で描いた短編「一樹の蔭」(『読んで旅する鎌倉時代』)を読んで以来、とても気になっていた著者の初の時代小説集で...
単行本

徳川幕府黎明期のマカオ。二人の少年の数奇な運命を描く

『南蛮の絆 多聞と龍之進』|大村友貴美|双葉社大村友貴美(おおむらゆきみ)さんの長編歴史時代小説、『南蛮の絆 多聞と龍之進』(双葉社)を紹介します。著者は、2007年「首挽村の殺人」で第27回横溝正史ミステリ大賞を受賞しデビューした、推理作...
単行本

しのぎを削る若き棋士たちの対局と青春を描く、将棋時代小説

『桎梏の雪』|仲村燈|講談社仲村燈(なかむらとう)さんの長編時代小説、『桎梏の雪』(講談社)を紹介します。著者は、2021年、本作で第15回小説現代長編新人賞奨励賞を受賞しデビューを果たした期待の新鋭です。タイトルの「桎梏(しっこく)」とは...
Kindle

逆玉婚か?繁盛の切り札か? 大店仕出屋の婿どのの役目とは

『婿どの相逢席』|西條奈加|幻冬舎西條奈加さんの連作時代小説、『婿どの相逢席(むこどのあいあいぜき)』(幻冬舎)を紹介します。本書は、2021年、心淋し川(うらさびしがわ)』で第164回直木賞を受賞した著者が贈る、仕出料理屋を舞台にした、連...
ブックガイド

2024年大河ドラマ「光る君へ」放送までに読みたい時代小説

時代は平安、小説で楽しむ紫式部5月11日、2024年のNHK大河ドラマ「光る君へ」の制作が決定し、大石静さんが脚本を担当し、吉高由里子さんが主人公の紫式部を演じることが発表されました。女性に学問は不要といわれた時代。紫式部は、下級貴族ながら...