武家

剣豪

「天下騒乱」を見逃したのは痛い

池宮彰一郎さんの『天下騒乱 鍵屋ノ辻』を読了。単なる仇討ち劇の描写にとどまらず、江戸政権確立期の大事件として、スケール感大きく描かれていて面白かった。他の作品では脇役や敵役に回ることが多い、老中土井利勝の存在感が圧倒的。家康以後の幕府の統治...
剣豪

鍵屋の辻の決闘について

前日に続いて『天下騒乱 鍵屋ノ辻』を読んでいる。荒木又右衛門の「鍵屋の辻の決闘」を幕藩体制の確立とあわせて描く傑作である。「鍵屋の辻の決闘」について少し書いてみたい。岡山藩藩主池田忠雄の寵愛の小姓渡辺源太夫が藩士河合又五郎に殺害し、江戸に逃...
剣豪

旗本vs.外様大名、勝ったのはどっち?

今、池宮彰一郎さんの『天下騒乱 鍵屋ノ辻』を読んでいる。この物語を読んでいると、江戸初期の幕府の統治方針や武士たちの処世観がよくわかり興味深い。140年にわたる戦国時代の終焉がもたらしたものとは何か?作者の池宮さんは、戦がなくなることにより...
人物

荒木又右衛門と天下騒乱

ようやく、池宮彰一郎さんの『天下騒乱 鍵屋ノ辻』を読み始めた。テレビ東京系の新春ドラマで「天下騒乱 徳川三代の陰謀」を見られた方もいると思う。私は、見逃してしまった。村上弘明さんが荒木又右衛門を演じていたので、見てみたいと思っていたのだが…...
人物

恋川春町と桜田門外の変

『其の一日』を読み終える。「立つ鳥」をはじめとする四編とも佳品ぞろい。「蛙(かわず)」は、四千石の旗本藤枝外記教行(ふじえだげきのりなり)と妻弥津、先代当主の妻で教行の義母本光院の三者の関係がスリリングで、時代小説にラブロマンスの要素を持ち...