市井人情

剣豪

「磐音の不覚」が面白くしている

佐伯泰英さんの『梅雨ノ蝶』を読んでいる。金杉惣三郎、清之助、赤目小籐次、政次ら、佐伯作品のヒーローたちは、物語が進むごとに強くなりすぎるというか、偉くなりすぎていく。ゲームと同じように、次々に敵を倒すうちに強くなっていくわけで、勧善懲悪ぶり...
剣豪

秋の雨と『梅雨ノ蝶』

秋の雨の日、佐伯泰英さんの『梅雨ノ蝶』を読み始めた。「居眠り磐音 江戸双紙」シリーズの第19作目にあたる。佐伯さんのシリーズの中で一番筆が進んでいる。書き下ろしなので、発売時期と物語の季節を合わせてもらえると、より作品との一体感が深まる気が...
市井人情

江戸・鎌倉河岸の若者たちの冒険

佐伯泰英さんの『埋みの棘』を読んでいる。今回は、政次、亮吉、彦四郎の三人が十一年前の少年時代に遭遇した事件が題材になっている。シリーズを通して、三人のキャラクターがしっかり描かれているので、どんな少年だったか容易に想像がつく。理知的で沈着冷...
市井人情

「金流しの十手」携帯ストラップ

佐伯泰英さんの『埋みの棘(うずみのとげ)』を入手する。政次、亮吉、彦四郎の三人が活躍する「鎌倉河岸捕物控」シリーズの第10弾である。埋みの棘―鎌倉河岸捕物控 (ハルキ文庫 時代小説文庫)作者: 佐伯泰英出版社/メーカー: 角川春樹事務所発売...
市井人情

江戸の風俗が堪能できる捕物帳

東郷隆さんの『異国の狐』を読んでいる。幕末の江戸を舞台にした、芝神明の御用聞き・万吉親分が活躍する連作形式の捕物小説。万吉の水際立った捕物ぶりを描くともに、激動する時代の様子と江戸の風俗を映し出す作品になっていて、捕物帳の面白さが満喫できる...