ミステリー 大藪春彦賞受賞のスリル感に満ちた時代小説 北重人(きたしげと)さんの『蒼火(あおび)』を読んだ。前作の『夏の椿』は、江戸の情景描写、ストーリーテリング、キャラクターづくりと心理描写、どれをとってもすばらしい時代小説の傑作だった。今回の『蒼火』は、『夏の椿』より前に執筆された作品で、... ミステリー市井人情文学賞江戸
市井人情 赤まんま―せつなくて愛おしい江戸の男女たち 北原亞以子さんの『赤まんま』を読んだ。「慶次郎縁側日記」シリーズの第八弾である。「三日の桜」「嘘(うそ)」「敵(かたき)」「夏過ぎて」「一つ奥」「赤まんま」「酔いどれ」「捨てどころ」の8篇を収録している。赤まんま―慶次郎縁側日記 (新潮文庫... 市井人情捕物江戸
市井人情 『弥勒の月』江戸に生きる男女の心の闇を描く あさのあつこさんの『弥勒の月』を読んだ。時代小説バカなので、『バッテリー』をはじめとした、あさのさんの現代小説を今まで読んでこなかった。その作風について全く知らなかったこともあり、最初から最後まで、とてもスリリングにわくわくしながら読書がで... 市井人情捕物江戸
市井人情 山形を舞台に面白さが増す、居眠り磐音 佐伯泰英さんの『紅花ノ邨(べにばなのむら)』を読む。「居眠り磐音 江戸双紙」シリーズの第二十六弾。神保小路の直心影流尚武館佐々木道場に養子に入り、名字が坂崎から佐々木に変わってから、主人公としての重厚感が加わった磐音。物語も青春小説の要素が... 市井人情江戸痛快
市井人情 幕末の大坂を舞台にした傑作時代小説 城野隆(じょうのたかし)さんの『一枚摺屋(いちまいずりや)』を読んだ。第十二回松本清張賞の受賞作であるこの作品は、幕末の大坂を舞台に、一枚摺屋(瓦版屋)が殺された父の敵を求めて活躍する痛快時代小説。一枚摺屋 (文春文庫)作者: 城野隆出版社... 市井人情幕末維新文学賞