時代

お気に入り

二月二十六日に思い出す歴史小説、『雪つもりし朝』

「二月二十六日」になるといつも、1936年(昭和11年)2月26日に、天皇親政を目指す、陸軍の青年将校らが起こしたクーデター未遂事件、二・二六事件を思い出します。私が生まれるずっと前の、戦前の出来事ですが、学生時代に教科書で学んで以来、強烈...
オンデマンド本

幕末横浜を舞台にした捕物小説。作者の正体不明のミステリ

『浜野晋介捕物控』|楠田稔|捕物出版楠田稔(くすだみのる)さんの捕物小説集、『浜野晋介捕物控』オンデマンド本をご恵贈いただきました。本書は、幕末の横浜を舞台にした連作形式の捕物小説です。安政六年に開港場に決められてから、寒村だった横浜は急激...
人物

頼朝、頼家、実朝、大姫…、源将軍家の闇に光を当てた連作集

『黄蝶舞う』|浅倉卓弥|PHP文芸文庫浅倉卓弥(あさくらたくや)さんの時代小説集、『黄蝶舞う』(PHP文芸文庫)を入手しました。2022年のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」は、平安末から鎌倉前期を舞台にしています。ドラマを楽しむために、源...
ミステリー

藤原道長の命運を握る「源氏物語」幻の一帖を求めて

『源氏五十五帖』|夏山かほる|日本経済新聞出版夏山かほるさんの長編歴史時代小説、『源氏五十五帖』(日本経済新聞出版)を入手しました。2019年、『新・紫式部日記』で第11回日経小説大賞を受賞してデビューした著者の受賞第一作です。平安時代、藤...
ミステリー

明治の鉄道黎明期に起こる怪事件に、元八丁堀同心が挑む

『開化鉄道探偵』|山本巧次|創元推理文庫山本巧次(やまもとこうじ)さんの長編歴史ミステリー小説、『開化鉄道探偵』(創元推理文庫)を入手しました。本書は、明治十二年、鉄道黎明期に起こった怪事件に、元八丁堀同心と鉄道技手見習が挑む、明治探偵小説...