市井人情 幕末の大坂を舞台にした傑作時代小説 城野隆(じょうのたかし)さんの『一枚摺屋(いちまいずりや)』を読んだ。第十二回松本清張賞の受賞作であるこの作品は、幕末の大坂を舞台に、一枚摺屋(瓦版屋)が殺された父の敵を求めて活躍する痛快時代小説。一枚摺屋 (文春文庫)作者: 城野隆出版社... 市井人情幕末維新文学賞
お知らせ 松井今朝子さん、直木賞受賞 第137回直木賞が発表されて、松井今朝子さんが『吉原手引草』で3回目のノミネートで見事受賞された。お気に入りの作家で、しかも2003年の第130回の京極夏彦さんの『後巷説百物語』以来の時代小説での受賞なので、たいへんうれしい。吉原手引草作者... お知らせ市井人情文学賞江戸
平安 「小説新潮」と山本周五郎賞 「小説新潮」7月号で、山本周五郎賞記念特集をやっていた。第十九回山本周五郎賞は宇月原晴明さんの『安徳天皇漂海記』である。文芸評論家の縄田一男さんによる受賞者インタビューも掲載されている。宇月原さんの作品は、気になりながらも未読。これを機会に... 平安文学賞
伝奇 歴史群像大賞と時代小説の賞 高妻秀樹さんの『胡蝶の剣』を読んでいる。この作品を入手したのは、主人公がタイ捨流の剣豪という設定が楽しみだったこともあるが、「第11回歴史群像大賞受賞」という帯のコピーが気になったことが大きい。プロフィールによると、作者の高妻さんは、195... 2020.01.14 伝奇剣豪文学賞江戸
文学賞 時代小説ファンへのクリスマスプレゼント すぐれた歴史・時代小説に与えられる第11回中山義秀文学賞(中山義秀顕彰会主催)を安部龍太郎さんが『天馬、翔ける(上・下)』(新潮社)で受賞した。受賞作は、今年のNHK大河ドラマでも話題になった源義経と兄頼朝を描いた歴史小説。この賞は、歴史小... 文学賞時代小説