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建国から90年、満洲国の光と影。日本人が目指したものとは

『歴史街道 2022年3月号』|PHP研究所

歴史街道 2022年3月号歴史雑誌、『歴史街道 2022年3月号』(PHP研究所)を紹介します。

時代小説だけでも手いっぱいで、歴史雑誌まではなかなか手が回らない状況です。
が、先日読んだ、山本巧次さんの『満鉄探偵 欧亜急行の殺人』が面白くて、俄かに自分の中で、満洲に関する興味がムクムクと湧いてきたところで、本誌に出合いました。

満州国は、昭和7年(1932年)3月1日に建国され、今年(2022年)建国90年を迎えます。
江戸や明治よりもずっと最近、わずか1世紀に満たない昔の歴史なんですね。

今月の特集1は、〈満洲国の光と影――日本人がめざしたもの〉です。
2022年は満洲国建国から90年です。
満洲国の建国に際して、多くの日本人が大きな理想を描きました。
五族協和の理想に燃え、その実現に邁進し、文化の向上に貢献した人々がいた一方で、五族協和の理念を十分に理解せず、日本人優位の風潮を作り出した人々もいました。
民族間に軋轢があったことも事実であり、グローバル化の在り方が問われている現代において、満洲国が問いかけてくるものは、より大きな意味を持ってくるのではないでしょうか。
本特集では、満洲国建国において日本人がめざしていたものは何だったのか、その理想と現実に迫ることで、現代に通ずる教訓を探ります。

(Amazonの内容紹介文より)

特集1では、「満洲」の成り立ちや統治の実態など概略と13年あまりの国の歴史の基本を学ぶことができます。
地名を表すような「満州」ではなく、「満洲」が正しい表記であることを知りました。

満洲航空、満洲映画協会、ソ連軍侵攻下での奇跡の脱出劇など、満洲国の光と影を切り取った読み物を通して、実態のともなったものとして満洲がイメージできるようになりました。

山本巧次さんが、満鉄こと、南満州鉄道株式会社のすごさ、技術力の高さについて、書かれている記事も興味深かったです。
完全空調の展望サロン車が付いた、特急列車「あじあ」にはワクワクさせられました。

江戸や戦国の歴史については小説や時代劇を通じて親しんでいますが、大正から昭和前期(太平洋戦争前)の歴史についてはよくわかりません。
無意識のうちに、情報や知識に対して、耳目を閉ざしていた部分もったのかもしれません。興味を持ち始めたことを機に、近現代史にも少しずつ目を向けていきたいと思います。

歴史街道 | 雑誌 | PHP研究所
「歴史街道」最新号のご案内。日本史、世界史を現代からの視点で取り上げ、今を生きるための「智恵」と歴史のロマンを、美しい写真と共にカラフルな誌面で提供します。

歴史街道 2022年3月号

PHP研究所
2022年2月6日発行

表紙画:黒鉄ヒロシ
アート・ディレクション:ウエル・プランニング

●目次
巻頭グラビア この人に会いたい 市川海老蔵

特集1
満洲国の光と影――日本人がめざしたもの
総論 世界史の視点で「満州国」を読み解く 岡本隆司
ドキュメント 半世紀もの間、そこえ何が起こっていたのか 水島吉隆
満洲航空 児玉源太郎の意志を継いだ男の挑戦と苦闘 前間孝則
満洲映画協会 李香蘭との別れ…甘粕正彦が抱いていた想いとは 秋月達郎
下道部隊 居留民を救え!ソ連軍侵攻の中での「奇跡の脱出劇」 喜多由浩
「満鉄」はここがスゴイ――人びとの夢を乗せて 山本巧次
特別インタビュー 建国大学、石原莞爾、辻政信…漫画家が捉えたもの 安彦良和

特別企画 明治新政府の真実 磯田道史

読み物
藤原氏のモデル!? 古代豪族・葛城氏の真実 古川順弘
それでも「蝦夷地」をめざした最上徳内の生涯 西條奈加
古代ローマの“最大の敵”名将ハンニバルとは 島崎晋

連載小説
万、已むを得ず 幸田真音
戦国武将×四十七都道府県31 織田信長×愛知県 阿呆に教えよ 今村翔吾

大型企画 丹羽長秀――信長・秀吉が重んじた男 柴裕之

特集2
源頼朝をめぐる女性たち
北条政子――“燻る獅子”を目覚めさせた闇夜の決断
池禅尼、八重姫、亀前… 「鎌倉殿」を助け、魅了し、時に悩ませた人々 中丸満

本文130ページ

■Amazon.co.jp
『歴史街道 2022年3月号』(PHP研究所)
『満鉄探偵 欧亜急行の殺人』(山本巧次・PHP文芸文庫)