武家三人の上野介の悲劇 岳宏一郎さんの『御家の狗 (講談社文庫)』は、徳川家康の政権を支えた四人の重臣(大久保長安、大久保忠隣、本多正信、本多正純)の果たした役割について描いた短編時代小説集。 その中でとくに興味深いのは、本多佐渡守正信の長男・本多正純の存在である...武家江戸