2024年時代小説(単行本/文庫書き下ろし)ベスト10、発表!

時代小説★2025年5月の新刊情報(単行本)

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時代小説★単行本新刊情報|2025年5月の新刊(1日→末日)

2025年5月1日から5月末日の間に、単行本(新書含む)で刊行される時代小説、歴史関連書、古典日本文学の新刊情報リストです。新刊の各タイトルは、Amazon.co.jpの詳細紹介ページにリンクを張っています。ピックアップした本のあらすじは、Amazon掲載の紹介文から抜粋し、編集しています。
新刊情報リストを見る

藍銅ツバメさんの『馬鹿化かし』
刀のような速さでの斬りと、罪人の斬首を生業としている山田朝右衛門は、死に取り憑かれていました。師匠、思い人、兄弟子……大切な人々を次々に失い、荒れ果てた屋敷でただひとり、自らの寿命が尽きるのを待ちながら、お役目だけの日々を送っていたのです。
そんな無聊な日々の中、あり得ないことが起こります。ひとりの罪人の斬首を、なんと失敗してしまったのです。服部半蔵を名乗り、身軽に逃げ去ったその男は、不老不死であり、斬られた首さえ再生させるというのです。しかも、その顔は他人からは記憶に残らないのに、朝右衛門には半獣のように見えていました。
屋敷に転がり込んできた半蔵は、「300年前からあなたを知っている」と言い出しますが……。
安倍晴明の子孫、沖田総司、土方歳三、吉田松陰といった幕末の激動を生きた人々との交流、そして死神との対決。その末に、朝右衛門がつかんだものとは――。
幕末怪異ファンタジー、堂々登場です。

青柳碧人さんの『乱歩と千畝:RAMPOとSEMPO』
探偵作家と外交官。若き二人が友となり……。斬新な発想で描かれる、波瀾万丈の物語です。

大学の先輩・後輩であった江戸川乱歩と杉原千畝。彼らは、まだ何者でもない青年でしたが、夢だけは抱いていました。希望と不安を胸に、浅草の猥雑な路地を歩きながら語り合い、やがてそれぞれの道を歩んでいきます。
若き横溝正史や、巨頭・松岡洋右との出会いを経て、新たな歴史を切り開いていく二人。交差する人生の果てに迎える感動の最終章とは――。
「真の友人はあなただけでしたよ」――涙を誘う傑作です。

高瀬乃一さんの『往来絵巻 貸本屋おせん』
文化年間の江戸・浅草。主人公は、女手ひとつで貸本屋を営む〈おせん〉です。謎があると、つい首を突っ込んでしまう“事件を呼ぶ本の虫”でもあります。

表題作「往来絵巻」では、神田明神祭りが舞台となります。宝くじが当たるよりも稀でありがたい、特別な「行列」を出すことになった与左衛門は、「我らの偉業を絵として残そう」と提案します。金に糸目をつけず、一年待ってようやく完成した祭礼絵巻――しかし、そこには一人足りない人物が描かれていませんでした。消えた「あいつ」はいったい何者なのか。〈おせん〉の推理が冴えわたります。

蔦屋重三郎を巻き込んだ江戸出版界を揺るがす謎、〈おせん〉の父の死の真相、そして本仲間で絵師の「燕ノ舎」の最期まで……。
ほんの少しビターで、心温まる、本好きにはたまらない一冊です。

森詠さんの『川は流れる』
時は幕末。北関東の清流・那珂川が流れる黒羽藩で、青年下士・板倉誠之介は育ちました。彼の養父・主水丞は、かつて百姓一揆に同調したことで、一家は厳しい暮らしを余儀なくされていましたが、誠之介の心には、民を思い、信念をもって立ち向かう侍への憧れが芽生えていきます。

やがて藩は他藩から新たな藩主を迎えることになり、不正を働く家老の権力に対する憤りが家臣たちの間に広がり、藩政改革の機運が高まっていきます。城代の息子・浄法寺高俊との激しい対立、幼なじみ・加代との淡い再会、そして養父の不審な死――数々の出来事が重なるなかで、誠之介は幕府が終焉を迎える時代のうねりと向き合っていきます。

彼が目指すのは、ただの武士としてではなく、民のために生きること。
その熱い志を胸に、安穏な日々を超えて、ただ鮮烈に生き抜いていきます。

北関東の豊かな四季を背景に、芳醇な日本語で描かれる、人生の意味を問う物語。
著者渾身の一冊です。

宮城谷昌光さんの『三国志名臣列伝 呉篇』
勇敢な父・孫堅と兄・孫策の志を継ぎ、長江流域に広大な王朝を築いた孫権。
彼は大国「魏」と対峙し、あの「赤壁の戦い」に勝利しました。

本書では、周瑜、魯粛、張昭をはじめ、この「呉」の国を支えた名臣たちに、新たな光をあてています。

1800年の時を越えて初めて明かされる真実とは――。
著者が長年取り組んできたライフワークともいえる「三国志名臣列伝」シリーズ、堂々の完結編です。

木内昇さんの『奇のくに風土記』
若き本草学者が出会う、不思議に満ちた生きものたち――。心震える時代幻想譚です。

紀州藩士の息子・十兵衛(後の本草学者・畔田翠山は、幼いころから草花とは自由に語らうことができましたが、人と接すると言葉がうまく出てこない少年でした。

ある日、草花の採取に出かけた山中で「天狗(てんぎゃん)」と名乗る者に出会ったことをきっかけに、面妖な出来事が次々と身の回りで起こり始めます。

若き本草学者が、生き物や家族、恩師との温かな交流のなかで成長していく姿を描いた、感動の時代幻想小説です。

岡本好貴さんの『電報予告殺人事件』
時はヴィクトリア朝。チャーチゲート電信局で十年にわたり研鑽を積んだ女性電信士、ローラ・テンパートンは、結婚と職業のキャリアの狭間で日々悩んでいました。

ある晩、局長アクトンを訪ねてきた甥・ネイト・ホーキンスと出会いますが、直後、アクトンは密室内で遺体となって発見されます。警察は遺産相続人となったネイトに疑いの目を向けますが、彼の無実を信じたローラは、自らの職能を活かして真犯人を追い始めます。

黄金期本格ミステリの魅力を現代に蘇らせる、第33回鮎川哲也賞受賞の第一作です。

!おすすめ度
:読みたい/入手したい
:新装版/復刊
:気になる/チェックしたい

●5月1日発売 Gakken
『真田十勇士』 田中創
●5月1日発売 祥伝社・祥伝社新書
『戦国史のミカタ』 本郷和人 『戦国史のミカタ』
●5月1日発売 文芸社
『二つの源氏物語』 中川万里男 『二つの源氏物語』
『日本はなぜ幕末に欧米の植民地にされなかったのか ―その理由―』 児玉敏昭 『日本はなぜ幕末に欧米の植民地にされなかったのか ―その理由―』
『天の神様に尼子家の願いを祈られた山中鹿介幸盛』 徳田保周 『天の神様に尼子家の願いを祈られた山中鹿介幸盛』
『冥官小野篁 ―『大怨霊 橘逸勢』を裁く―』 与毛星和 『冥官小野篁 ―『大怨霊 橘逸勢』を裁く―』
『老舗の大番頭』 白都春美 『老舗の大番頭』
●5月1日発売 論創社・論創ノベルス
『清吉捕物帖』 三好一光 『清吉捕物帖』
●5月7日発売 ABCアーク
『歴史人2025年6月号』 歴史人編集部 『歴史人2025年6月号』
●5月7日発売 KADOKAWA
『ダ・ヴィンチ 2025年6月号(第1特集:作家生活25周年 伊坂幸太郎)』 『ダ・ヴィンチ 2025年6月号(第1特集:作家生活25周年 伊坂幸太郎)』
●5月7日発売 KADOKAWA・角川選書
『羽柴秀吉とその一族 秀吉の出自から秀長の家族まで』 黒田基樹 『羽柴秀吉とその一族 秀吉の出自から秀長の家族まで』
●5月7日発売 PHP研究所
『歴史街道2025年6月号(特集1「シベリア出兵と日ソ戦争」)』 『歴史街道』編集部編集 『歴史街道2025年6月号(特集1「シベリア出兵と日ソ戦争」)』
●5月7日発売 ワン・パブリッシング
『歴史群像 2025年6月号(第一特集:扶桑型・伊勢型戦艦)』
●5月7日発売 朝日新聞出版・週刊朝日ムック
『歴史道 Vol.39(特集:聖徳太子の真実)』 朝日新聞出版編集 『歴史道 Vol.39(特集:聖徳太子の真実)』
●5月8日発売 下野新聞社
『駅伝大帝 壱』 鋏海老治郎 『駅伝大帝 壱』
●5月8日発売 彩流社
『赤富士と応為、そしてボストンの男たち』 キャサリン・ゴヴィエ 『赤富士と応為、そしてボストンの男たち』
●5月9日発売 集英社
『馬鹿化かし』 藍銅ツバメ 『馬鹿化かし』
●5月10日発売 KADOKAWA・角川新書
『ポピュリスト・ナポレオン 「見えざる独裁者」の統治戦略』 藤原翔太 『ポピュリスト・ナポレオン 「見えざる独裁者」の統治戦略』
●5月13日発売 新典社・新典社選書
『物語としての紫式部』 廣田收 『物語としての紫式部』
●5月13日発売 朝日新聞出版・朝日新書
『オカルト武将・細川政元 室町を戦国に変えた「ポスト応仁の乱の覇者」 』 古野貢
●5月14日発売 新潮社
『乱歩と千畝:RAMPOとSEMPO』 青柳碧人 『乱歩と千畝:RAMPOとSEMPO』
●5月14日発売 文藝春秋
『往来絵巻 貸本屋おせん』
→記事:「時代小説★2025年5月の新刊情報(単行本)」を公開
高瀬乃一 『往来絵巻 貸本屋おせん』
●5月14日発売 本の雑誌社
『本の雑誌504号2025年6月号(特集:変な小説!)』 本の雑誌編集部編集 『本の雑誌504号2025年6月号(特集:変な小説!)』
●5月15日発売 文藝春秋
『江藤淳と加藤典洋 戦後史を歩きなおす』 與那覇潤 『江藤淳と加藤典洋 戦後史を歩きなおす』
●5月16日発売 東京図書出版
『東洲斎』 川端光徳 『東洲斎』
●5月16日発売 文藝春秋・文春新書
『徳川将軍の側近たち』 福留真紀
●5月19日発売 くもん出版
『解きながら楽しむ 大人の古典名作 三大随筆編』 『解きながら楽しむ 大人の古典名作 三大随筆編』
●5月19日発売 平凡社・平凡社新書
『影の日本史にせまる: 西行から芭蕉へ』 嵐山光三郎、磯田道史 『影の日本史にせまる: 西行から芭蕉へ』
●5月20日発売 ワニブックス
『陸将、海将と振り返る 昭和の大戦 – クリティカルシンキング』 小川清史、伊藤俊幸他 『陸将、海将と振り返る 昭和の大戦 - クリティカルシンキング』
●5月20日発売 理論社
『コーリャと少年探偵団: ドストエフスキー作『カラマーゾフの兄弟』より』 柳広司 『コーリャと少年探偵団: ドストエフスキー作『カラマーゾフの兄弟』より』
●5月21日発売 EYEDEAR
『書くしか。: 書くしかないひとたちによるエッセイ集』 百百百百 『書くしか。: 書くしかないひとたちによるエッセイ集』
●5月21日発売 新潮社・新潮選書
『外務官僚たちの大東亜共栄圏』 熊本史雄 『外務官僚たちの大東亜共栄圏』
『荷風の昭和 前篇:関東大震災から日米開戦まで』 川本三郎 『荷風の昭和 前篇:関東大震災から日米開戦まで』
『荷風の昭和 後篇:偏奇館焼亡から最期の日まで』 川本三郎 『荷風の昭和 後篇:偏奇館焼亡から最期の日まで』
『日本政治思想史』 原武史 『日本政治思想史』
●5月22日発売 岩波書店・岩波新書
『和菓子の京都 増補版』 川端道喜 『和菓子の京都 増補版』
●5月22日発売 実業之日本社
『マンガでわかる! 韓国時代劇のすべて』 康熙奉 『マンガでわかる! 韓国時代劇のすべて』
●5月22日発売 祥伝社
『小説NON 2025年 06 月号』
●5月22日発売 新潮社
『小説新潮 2025年6月号』 小説新潮編集部編集
●5月22日発売 中央公論新社・中公新書
『明治維新という物語-政府が創る「国史」と地域の「記憶」』 宮間純一
●5月22日発売 本の雑誌社
『断捨離血風録: 3年で蔵書2万5千冊を減らす方法』 日下三蔵 『断捨離血風録: 3年で蔵書2万5千冊を減らす方法』
『古本屋ツアー・イン・日下三蔵邸』 小山力也 『古本屋ツアー・イン・日下三蔵邸』
●5月26日発売 風詠社
『龍の血脈: 越後長尾戦記』 日向瑞希
●5月27日発売 双葉社
『小説推理 2025年7月号』 双葉社編集
●5月28日発売 小学館
『川は流れる』 森詠
●5月28日発売 文藝春秋
『三国志名臣列伝 呉篇』 宮城谷昌光 『三国志名臣列伝 呉篇』
●5月29日発売 講談社
『空海』 安藤礼二
●5月29日発売 実業之日本社
『奇のくに風土記』 木内昇 『奇のくに風土記』
●5月29日発売 新潮社
『去年、本能寺で』 円城塔
『皇后の碧』 阿部智里 『皇后の碧』
●5月30日発売 東京創元社
『電報予告殺人事件』 岡本好貴

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時代小説●2025年5月上旬の新刊情報(文庫)
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