時代小説●2025年9月上旬の新刊情報(文庫)

アドセンス広告、アフィリエイトを利用しています。
スポンサーリンク

時代小説●文庫新刊情報|2025年9月上旬の新刊(1日→10日)

2025年9月1日から9月10日に文庫で刊行される時代小説の新刊情報リストです。おすすめの新刊の紹介文は、Amazonの内容紹介より抜粋・編集しています。各タイトルの詳細はAmazon.co.jpの紹介ページからご覧いただけます。
新刊情報リストを見る

小学館文庫
井原忠政さんの『竹田城忠義 北近江合戦心得 (六) 』
「但馬は、小一郎に任せるがや」──黒田官兵衛が取り仕切る評定の場で、兄・秀吉から但馬侵攻を命じられた秀長は、三千の兵を率いて生野銀山、岩洲城、そして反織田勢力の旗頭・太田垣が籠る竹田城を攻め落とすべく動き出します。
一方、「正直無双」を旗印に掲げたことで秀吉の勘気をこうむり、三千石の加増の機会を逃したばかりの与一郎。秀長の采配の下で出世を狙い手柄を立てようとしますが、朋輩・藤堂高虎に先を越され、家来同士は仲違いし、さらに扱いの難しい女足軽も抱えることになり、幸先は思わしくありません。加えて、夜を徹して百匁筒を大手門に撃ち込み続けよという過酷な役目が待ち受けていました。
「三河雑兵心得」と並び立つ戦国出世物語。上司や部下との関わりに四苦八苦する、第6巻です。

有馬美季子さんの『花蝶屋の三人娘 孔雀からの果たし状』
「見つかった骸の背中一面に、孔雀の絵が描かれていたんだ」──水茶屋〈花蝶屋〉の常連である定町廻り同心・沢井勝之進は溜息をつきました。探索に着手したばかりですが、いずれ江戸市中を揺るがす騒ぎになるだろうと憂慮していたのです。
看板娘で勝之進と相思相愛のお蘭は探索を手伝いたいものの、あまりに手掛かりが少なく打つ手がありません。奉行所も犯人を見つけられずに数日が経過した頃、仇討ち屋〈闇椿〉に相撲部屋の親方から依頼が舞い込みます。行方不明となっている息子・昇太を探してほしいというのです。
水茶屋看板三人娘が、元同心や鍼灸医、美男双子の岡っ引きとともに悪党退治に挑みます!人気沸騰中のシリーズ、奇怪千万の第三弾です。

窪美澄さんの『朱より赤く 高岡智照尼の生涯』
明治四十一年、十二歳のみつは実父の持ってきた綺麗な着物に心を奪われ、大阪へ出ましたが、二百五十円で売られていたことを後に知りました。それは「自分の人生を自分で決められない」と痛感させられる出来事でした。十三歳で舞妓・菜乃葉となり、十四歳のとき、旦那に潔白を証明するために小指を落としました。かつて恋心を抱いた役者の写真を持っていたことが原因だったのです。
その後、東京に出て新橋で芸妓・琴葉となり、相場師と結婚してアメリカへ渡ります。そこで出会った女性と恋をし、帰国後は映画女優となりました。運命に翻弄されながらも、自らの人生を決して手放さなかった智照尼の生涯を描きます。

河出文庫
田渕久美子さんの『ねねと秀吉 上』
加藤清正、福島正則ら多くの戦国武将に母と慕われ、秀吉を助けて天下一の女性となった北政所「ねね」。その唯一の武器は、知略でも武力でもなく、相手の心に寄り添う“共感力”でした。
戦乱の世を「母」として生き抜いた北政所・ねねの生涯を、大河ドラマ「篤姫」「江~姫たちの戦国~」の脚本家が鮮やかに描きます。

PHP文芸文庫
和田はつ子さんの『産医お信なぞとき帖(二) 子宝いぬ』
「産めない女の苦しみに付け込み、それを許せと言うのですか!?」
子を授からない妻に言いがかりをつけ、離縁しようとする武家の裏の顔。小火騒ぎとコソ泥の現場に現れるという「化け猫」の噂。堕胎を行う中条流の高弟が水死体となって発見された事件。さらに、宗教団体が売り出した子宝祈願の於犬張り子にまつわる卑劣な陰謀……。
産医のお信が、罪なき女性たちに降りかかる病や理不尽な出来事に真っ向から立ち向かいます。大好評の時代医療ミステリー、待望の第二弾です。

諸田玲子さんの『麻阿と豪』
「産めない女の苦しみに付け込み、それを許せと言うのですか⁉」
子を授からない妻に言いがかりをつけ、離縁しようとする武家の裏の顔。小火騒ぎとコソ泥の現場に現れるという「化け猫」の噂。堕胎を行う中条流の高弟が水死体となって発見された事件。さらに、宗教団体が売り出した子宝祈願の於犬張り子にまつわる卑劣な陰謀……。
産医のお信が、罪なき女性たちに降りかかる病や理不尽な出来事に真っ向から立ち向かいます。大好評の時代医療ミステリー、待望の第二弾です。

細谷正充編さんの『剣 時代小説アンソロジー』
父の仇討ちを誓った兄弟が出会ったみすぼらしい道場主・辻平内を描く「かわうそ平内」(池波正太郎)、柳生新陰流初代・石舟斎の嫡男でありながら戦場で大怪我を負い、不遇をかこちながらも生き抜いた新次郎の姿が鮮烈な「跛行の剣」(隆慶一郎)など、今では目にすることも難しい圧巻の剣技を贅沢に味わえる短編集です。

【収録作品】
池波正太郎『かわうそ平内』
冲方丁『佐渡市 無明剣』(書き下ろし作品)
柴田錬三郎『大峰の善鬼』
今村翔吾『何のための太刀』
今野敏『丸腰安兵衛 若き日の義士』
隆慶一郎『跛行の剣』

歴史街道編集部編さんの『アンソロジー 豊臣合戦』
豊臣家の命運を左右した合戦とは――。
賤ヶ岳、小牧長久手の戦いを経て天下人へと駆け上がり、天下を手中に収めてからは文禄・慶長の役。秀吉の死後には天下分け目の関ケ原、そして最後に輝きを放った大坂の陣……。
これらの合戦を、秀吉のみならず、蒲生氏郷、藤堂高虎、島津義弘、石田三成、木村重成、真田信繁といった豊臣方の武将たちの視点で描くことで、豊臣家の盛衰を多角的に味わえる作品集です。文庫オリジナル作品。

【収録作家】
荒山徹/岩井三四二/風野真知雄/片山洋一/川越宗一/近衛龍春/嶋津義忠/鈴木英治/富樫倫太郎/谷津矢車/吉川永青

光文社文庫
岩井三四二さんの『ふとしたことで切腹屋』
駆け出しの公事師・辰次は、信濃国松代藩山手村から江戸に公事に来た伊左衛門、三平、善六に対し、もののはずみで「負けたら腹を切る」と大見得を切り、大金三十両の仕事を引き受けてしまいます。ところが、形勢は圧倒的に山手村に不利で、さらに相手方の坂田町には凄腕の公事師・唐物屋がついていました。このままでは勝ち目がない辰次は、あの手この手を尽くしますが、果たして逆転の可能性はあるのでしょうか。痛快なお江戸公事エンターテインメントです。

藤井邦夫さんの『死に急ぎ: 手遅れ清州 藪医者日誌(二)』
町医者の半井清州は、町中で一人の男を救います。その男は、自らの占いで「命はもう尽きる」と悟り、人生を諦めていた易者でした。清州は薬を渡し、「運命は変えられる」と説得しますが、易者の表情は晴れません。その理由とは――。
涙あり笑いあり。弱きを助け、強きに冷淡な“藪医者”清州と、南町奉行所の臨時廻り同心・仏田八兵衛が許せぬ悪に立ち向かいます。大好評の第一弾に続き、「手遅れ医者」清州が弱き人々を救う、爽快なシリーズ第二弾です。

祥伝社文庫
五十嵐佳子さんの『なんてん長屋<二> 子持ちの幼なじみ』
十年ぶりに道で再会した幼なじみは、五人の子を抱える母になっていました。
「この子たち、お願いできる?」
お昼のかき入れ時にもかかわらず、突然子どもを預けられてしまったおせいは……。泣いて笑って、心がふっと軽くなる人情長屋物語です。

料理屋で働くおせいは、なぜか前職の元主人・お染と同居する二十五歳。ある日、店先で花に水をやっていると、幼なじみのチカと十年ぶりに再会します。ところが、突然「この子たち、お願いできる?」と子ども二人を押しつけられ、チカは駆けだしてしまいました。それ以来、五人の子を持つチカが出かける間、なんてん長屋の住人たちが子どもを預かる羽目に。お節介なおかみさん衆もさすがに文句を言いはじめ……。

双葉文庫
滝沢志郎さんの『エクアドール』
大航海時代、琉球王国で役人を務める元倭寇の眞五羅は、島の防衛に必要な最新鋭の大砲を手に入れるため、ポルトガル領マラッカを目指して船旅に出ます。しかし、マラッカ周辺は三つの国が相争う危険地帯。眞五羅たちも壮絶な戦いに巻き込まれていきます。島と大切な人々を守るため、果たして大砲を手にすることができるのでしょうか。手に汗握る冒険歴史小説です。

岡本さとるさんの『旗本遊俠伝』
旗本三百石・宝城家の次男・勇之助は、庶子であるがゆえに母や兄から疎まれ、それに反発するように夜ごと盛り場に繰り出し、遊興三昧の日々を送っていました。
「深川新地の勇さん」として皆に慕われ、気ままに暮らしていた勇之助ですが、ある日、本家の当主・宝城左衛門尉豊重から、千五百石の家の跡継ぎに望まれます。思いもよらぬ突然の指名に困惑する勇之助。しかし、これを機に彼の運命は大きく変わっていきます──。
最強の旗本快男児の活躍を描く、痛快時代シリーズ第一弾です。

金子成人さんの『ごんげん長屋つれづれ帖【十一】-苦難の母』
お勝たちの二軒隣に住む鳶の岩造とお富の夫婦。喧嘩をしながらも仲睦まじい二人でしたが、このところお富の体調が優れないといいます。
お啓たちが心配するなか、お富はついに医者の屋敷に運び込まれます。ところが、具合が悪い原因は病ではなく、子を宿していたためでした。朗報に長屋の皆は喜びますが、当のお富は出産に迷いを見せて──。
くすりと笑えて、ほろりと泣ける。これぞ人情物の決定版。時代劇の大御所脚本家が贈る、大人気シリーズ第十一弾です。

!おすすめ度
:読みたい/入手したい
:新装版/復刊
:気になる/チェックしたい
:文庫書き下ろし

●9月1日発売 文芸社・文芸社セレクション
『掘割の水に映った桃の月 仙台堀の金太郎 捕り物控』 さざれいし径 『掘割の水に映った桃の月 仙台堀の金太郎 捕り物控』
●9月3日発売 ポプラ社・ポプラ文庫ピュアフル
『姉の逆恨みで罪人にされた私が冥府の王に溺愛されてます』 小春りん 『姉の逆恨みで罪人にされた私が冥府の王に溺愛されてます』
●9月3日発売 文藝春秋・文春文庫
『刺客 斬月剣 密命(四)決定版』 佐伯泰英 『刺客 斬月剣 密命(四)決定版』
●9月4日発売 PHP研究所・PHP文庫
『小泉セツと夫・八雲』 鷹橋忍 『小泉セツと夫・八雲』
●9月4日発売 笠倉出版社・キキ文庫
『京の都で薬屋さん始めました ~鬼の陰陽師と身代わり姫の診療録~』 華藤えれな 『京の都で薬屋さん始めました ~鬼の陰陽師と身代わり姫の診療録~』
●9月5日発売 小学館・小学館文庫
『龍の花 天と地の婚礼』 東堂燦 『龍の花 天と地の婚礼』
『後宮の主治妃 身代わりなので寵愛は不要です』 青月花 『後宮の主治妃 身代わりなので寵愛は不要です』
『竹田城忠義 北近江合戦心得 (六) 』 井原忠政 『竹田城忠義 北近江合戦心得 (六) 』
『花蝶屋の三人娘 孔雀からの果たし状』 有馬美季子 『花蝶屋の三人娘 孔雀からの果たし状』
『朱より赤く 高岡智照尼の生涯』 窪美澄 『朱より赤く 高岡智照尼の生涯』
●9月5日発売 潮出版社・潮文庫
『八雲の妻 小泉セツの生涯』 長谷川洋二 『八雲の妻 小泉セツの生涯』
●9月8日発売 河出書房新社・河出文庫
『ねねと秀吉 上』 田渕久美子 『ねねと秀吉 上』
『ねねと秀吉 下』 田渕久美子 『ねねと秀吉 下』
●9月9日発売 PHP研究所・PHP文芸文庫
『産医お信なぞとき帖(二) 子宝いぬ』 和田はつ子 『産医お信なぞとき帖(二) 子宝いぬ』
『麻阿と豪』 諸田玲子 『麻阿と豪』
『剣 時代小説アンソロジー』 細谷正充編 『剣 時代小説アンソロジー』
『アンソロジー 豊臣合戦』 歴史街道編集部編 『アンソロジー 豊臣合戦』
●9月10日発売 光文社・光文社古典新訳文庫
『論語』 鶴ヶ谷真一訳・注 『論語』
『椿説弓張月3』 曲亭馬琴 『椿説弓張月3』
●9月10日発売 光文社・光文社文庫
『邪宗 決定版: 交代寄合伊那衆異聞(4)』 佐伯泰英 『邪宗 決定版: 交代寄合伊那衆異聞(4)』
『天狗面: 徒目付勘兵衛』 鈴木英治 『天狗面: 徒目付勘兵衛』
『ふとしたことで切腹屋』 岩井三四二 『ふとしたことで切腹屋』
『死に急ぎ: 手遅れ清州 藪医者日誌(二)』 藤井邦夫 『死に急ぎ: 手遅れ清州 藪医者日誌(二)』
●9月10日発売 祥伝社・祥伝社文庫
『なんてん長屋<二> 子持ちの幼なじみ』 五十嵐佳子 『なんてん長屋<二> 子持ちの幼なじみ』
『見てはいけない』 山口恵以子 『見てはいけない』
『蒼瞳の騎士(中) 浮世絵宗次日月抄』 門田泰明 『蒼瞳の騎士(中) 浮世絵宗次日月抄』
『深川慕情 取次屋栄三 〈新装版〉』 岡本さとる 『深川慕情 取次屋栄三 〈新装版〉』
●9月10日発売 双葉社・双葉文庫
『エクアドール』 滝沢志郎
『鬼人幻燈抄(十)-大正編 夏雲の唄』 中西モトオ
『旗本遊俠伝』
→記事:「時代小説●2025年9月上旬の新刊情報(文庫)」を公開
岡本さとる 『旗本遊俠伝』
『ごんげん長屋つれづれ帖【十一】-苦難の母』 金子成人 『ごんげん長屋つれづれ帖【十一】-苦難の母』
『へっぽこ膝栗毛(四)』 稲葉稔
『下谷稲荷町自身番日月抄(二)-重陽の夢』 小杉健治 『下谷稲荷町自身番日月抄(二)-重陽の夢』

時代小説●2025年8月下旬の新刊情報(文庫)
時代小説●文庫新刊情報|2025年8月下旬の新刊(21日→月末)2025年8月21日から8月末日にかけて文庫で発売される時代小説の新刊情報をお届けします。おすすめの新刊の紹介文は、Amazonの内容紹介より抜粋・編集しています。各タイトルに...

【2025年】時代小説の新刊情報(文庫/単行本他)
時代小説の新刊情報(文庫/単行本他)2025年に文庫、単行本で出る、時代小説(一部、歴史読み物、古典文学などを含む)の新刊情報を掲載しています。単行本他の新刊情報もこのページからリンクを張っています。【2025年】時代小説(文庫/単行本他)...