時代小説●文庫新刊情報｜2025年8月中旬の新刊（11日→20日）

2025年8月11日から8月20日にかけて文庫で発売される時代小説の新刊情報をお届けします。おすすめの新刊の紹介文は、Amazonの内容紹介より抜粋・編集しています。各タイトルには、Amazon.co.jpの詳細紹介ページへのリンクを設定しています。 →新刊情報リストを見る

PHP文芸文庫
泉ゆたかさんの『蔦屋の息子（二）歌麿、天賦の才』
江戸で評判を呼んでいる書店〈耕書堂〉は、吉原に続き、念願の日本橋に進出しました。奉公人の勇助は、主人・蔦屋重三郎から「お前を“息子”として扱う」と皆の前で宣言され、戸惑いながらも日々懸命に働いています。
ある日、勇助は歌麿という絵師の世話係を命じられます。どこか苛立ちと投げやりな雰囲気を漂わせる、白い肌の華奢な優男――そんな彼の秘められた才能を、勇助は開花させることができるのでしょうか。待望のシリーズ第二弾、文庫書き下ろしです。

中島要さんの『母が三人寄れば、かしましい』
実母の幼馴染である女性に育てられたお佐奈は、江戸・深川清住町の船頭と夫婦（めおと）になりました。そんな彼女の前に、亡くなったと聞かされていた実母が突然訪ねてきます。お佐奈を産んですぐ、上方へ男と駆け落ちしたのだというのです。
身勝手な実母の帰郷に憤懣（ふんまん）やるかたないお佐奈でしたが、なんとその実母は、姑（しゅうとめ）のもとで働くことになります――。
三人の母との間で繰り広げられる数々の難事を通して、親子の在り方を描いた感動の家族小説です。文庫書き下ろし。

！おすすめ度
★：読みたい／入手したい
■：新装版／復刊
♪ ：気になる／チェックしたい

●8月12日発売　KADOKAWA・ビーズログ文庫
	『承香殿の身代わり姫君女御失踪の謎を解く』	湊川みみ
●8月12日発売　KADOKAWA・富士見L文庫
	『なりゆき悪女伝三縫妃は偲恋もいとわない』	佐々木禎子
	『冥婚相談所貧乏道士と死ねない軍人』	田中三五
●8月12日発売　講談社・講談社学術文庫
	『第二次世界大戦忘れえぬ戦争』	山上正太郎
	『祭暦』	オウィディウス
	『比叡山』	景山春樹
●8月13日発売　PHP研究所・PHP文芸文庫
★	『蔦屋の息子（二）歌麿、天賦の才』 →記事：「時代小説●2025年8月中旬の新刊情報（文庫）」を公開	泉ゆたか
★	『母が三人寄れば、かしましい』	中島要
●8月16日発売　コスミック出版・コスミック時代文庫
■	『春待ち同心【六】逃亡』	小杉健治
	『大江戸暴れ曼荼羅邪教の奸計』	八神淳一
●8月16日発売　岩波書店・岩波文庫
	『骨董──さまざまの蜘蛛の巣のかかった日本の奇事珍談』	ラフカディオ・ハーン
	『断腸亭日乗（四）昭和八―十年』	永井荷風
●8月16日発売　青春出版社・青春文庫
	『遣唐使・樺太探検・南鳥島発見… 「地図にない世界」を見た14人の運命』	日本史深掘り講座編集
●8月18日発売　河出書房新社・KAWADE夢文庫
	『小泉八雲と「怪談」の世界がわかる本』	歴史の謎を探る会集
●8月20日発売　集英社・集英社オレンジ文庫
	『いろはに狼猫と鬼と勝烏』	栢山シキ