2023年時代小説SHOWベスト10、発表!

青春

市井人情

妖怪鳥居耀蔵と若き能楽師が、明治の東京で事件を解決

澤田瞳子(さわだとうこ)さんの時代小説、『名残の花』(新潮社)を入手しました。 徳川幕府の終焉とともに幽閉先から東京に戻った妖怪、鳥居耀蔵が活躍する時代小説です。晩年の鳥居耀蔵を描いた作品としては、風野真知雄さんのデビュー作でもある『黒牛と...
市井人情

「2019年11月の新刊 下」をアップ

2019年11月21日から11月30日の間に、文庫で刊行される時代小説の新刊情報リスト「2019年11月の新刊 下」を掲載しました。 今回は、2カ月連続で角川文庫から刊行される、千野隆司さんの文庫書き下ろし時代小説シリーズの第2作、『新・入...
市井人情

「2019年11月の新刊 中」をアップ

2019年11月11日から11月20日の間に、文庫で刊行される時代小説の新刊情報リスト「2019年11月の新刊 中」を掲載しました。 今回は、祥伝社文庫から刊行される、樋口有介さんの本格時代小説、『変わり朝顔 船宿たき川捕り物暦』を紹介しま...
市井人情

“臆病者”の新米同心、実は勇気も度胸も満点

吉橋通夫さんの『ずくなし半左事件簿』(角川文庫)を読了しました。 信州松本藩六万石を舞台に、亡き父の跡を継いで、領内の村々を廻る郡方役所に出仕した、一人の若者を主人公にした、青春人情時代小説です。 主人公の一志半左(いつしはんざ)は、柔術と...
剣豪

「軍鶏道場」のもう一人の師・権助、逝く。涙が抑えられず

野口卓さんの『羽化(うか) 新・軍鶏侍』(祥伝社文庫)を読了しました。 南国の藩・園瀬(架空の地)を舞台に、剣術道場を営むかたわら、軍鶏を飼育する「軍鶏侍」こと、岩倉源太夫がその家族や師弟を中心に繰り広げられる、ファミリー時代小説シリーズの...