武家ハラハラドキドキ、やがてジーンの一力ワールド炸裂 山本一力さんの『かんじき飛脚』を読んだ。物語の時代設定は、寛政元年師走。(『損料屋喜八郎始末控え』でも同じ時代が描かれていて、一力ファンには馴染み深い時代。)かんじき飛脚 (新潮文庫)作者: 山本一力出版社/メーカー: 新潮社発売日: 20... 2020.05.24武家江戸痛快
伝奇お茶目な将軍吉宗が魅力の伝奇捕物小説 今もっとも、次回作が楽しみなシリーズの一つに、「兵庫と伊織の捕物帖」がある。小松左京賞受賞作家の伊藤致雄(いとうむねお)さんの時代小説シリーズである。『吉宗の偽書』『蜻蛉切り』に続くシリーズ第三弾の『吉宗の推理』も何とも魅力的な作品に仕上が...伝奇捕物江戸
伝奇江戸遷都をめぐる幕府vs.朝廷の抗争 南原幹雄さんの『天皇家の忍者(しのび)』を読んだ。天皇家の忍者(しのび) (角川文庫)作者: 南原幹雄,深津真也出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング発売日: 2008/08/25メディア: 文庫この商品を含むブログ (3件) を見... 2019.12.14伝奇江戸
捕物憎みきれない、妖怪鳥居耀蔵の密偵太十 早瀬詠一郎さんの『早烏(さがらす) 裏十手からくり草紙』を読んだ。勉強不足で恐縮だが、早瀬さんの作品は今回、初めて読んだ。早瀬さんは、『萩大老』で200年に小説家デビューするかたわら、“岡本紋弥”の名をもつ古典浄瑠璃新内の太夫で、脚本家・放...捕物江戸闇仕事
剣豪山形帰りの磐音と女忍びの霧子が活躍 佐伯泰英さんの『石榴の蝿』を読んだ。NHK土曜時代劇「陽炎の辻2」も好評の、「居眠り磐音 江戸双紙」シリーズの第27弾。前作で、かつての許婚の奈緒の難儀を救うために出羽山形に行っていた磐音が江戸に戻るところから物語は始まる。石榴ノ蠅 ─ 居...剣豪江戸痛快