海洋

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海賊衆に絶体絶命の窮地が! 大興奮の海洋冒険小説再来

鳴神響一(なるかみきょういち)さんの文庫書き下ろし時代小説、『鬼船の城塞(おにぶねのじょうさい) 南海の泥棒島』(ハルキ文庫)を入手しました。日本から遠く離れた南の島を守る海賊衆・阿蘭党に捕まった、旗本で鉄砲玉薬奉行の鏑木信之助。平和で豊か...
大正・昭和

C・Wニコルの傑作海洋小説三部作の完結編

C・Wニコルさんの『特務艦隊』を読んだ。本書は、『盟約』『遭敵海域』に続く、日本帝国海軍軍人・銛一三郎(もりいちさぶろう)を主人公とした、海洋小説三部作の完結編である。本作で描かれている時代が大正時代であり、ジャンルでいえば時代小説には含め...
お悔やみ

海洋時代小説の二宮隆雄さんの死を悼む

時代小説家で、ヨットレーサーとして知られる二宮隆雄さんが9月9日に心筋梗塞で亡くなられた。61歳だった。二宮さんは、ヨット競技者や解説者として活躍されるかたわら、『覇王の海 海将九鬼嘉隆』や『海援隊烈風録』『風炎の海』などの海をテーマにした...
江戸

もっと読みたかった幽霊丸の話

笹沢左保さんの遺作である『海賊船幽霊丸』を読み終えた。未完で、最終章を森村誠一さんが補筆したことでも、注目される海洋時代小説である。関ヶ原の合戦から九年、伊予水軍の主流・来島海賊衆を率いた湯野新八郎は、瀬戸内の無人島で八割がた完成した軍船を...
作家

笹沢左保さんと海洋冒険時代小説

「木枯し紋次郎」シリーズで知られる笹沢左保さん。2002年(平14)10月21日に肝細胞がんのために71歳で亡くなられた笹沢さんの遺作『海賊船幽霊丸』を読み始めた。380冊目で最後の著作となったこの作品は未完で、最終章を30年来の盟友の森村...