2024年時代小説(単行本/文庫書き下ろし)ベスト10、発表!

市井人情

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澪たちのその後の奮闘と幸せ、おいしい料理を届ける特別巻

高田郁さんの文庫書き下ろし時代小説、『花だより みをつくし料理帖 特別巻』(ハルキ文庫)を入手しました。澪が大坂に戻ったのち、文政五年(一八二二年)春から翌年初午にかけての物語。店主・種市とつる家の面々を廻る、表題作「花だより」。澪のかつて...
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老舗料理屋の、風変わりな跡取り息子が始めた「よろず相談屋」

野口卓(のぐちたく)さんの文庫書き下ろし時代小説、『なんてやつだ よろず相談屋繁盛記』(集英社文庫)を入手しました。小さい時の大病で三日も高い熱を出したことのせいで、時々記憶がスッポリ抜け落ちることがある一方で、生き物の声が聞けるという特異...
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「2018年9月の新刊 上」をアップ

2018年9月1日から9月10日の間に、文庫で刊行される時代小説の新刊情報リスト「2018年9月の新刊 上」を掲載しました。読書の秋の始まりにしては、やや少なめな新刊点数ですが、今回注目するのは、ハルキ文庫から刊行される、高田郁(たかだかお...
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清洲亭に幽霊が出た!? 芸と人情が満載の落語時代小説第2弾

奥山景布子(おくやまきょうこ)さんの文庫書き下ろし時代小説、『すててこ 寄席品川清洲亭(二)』(集英社文庫)を入手しました。気のいい大工棟梁・秀八は恋女房のおえいと共に、念願だった寄席を開きます。幕末の品川に開いた寄席を舞台に、笑いと人情が...
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母に一目会いたい。願いを叶えるために「くらまし屋」は鬼となる

今村翔吾さんの文庫書き下ろし時代小説、『くらまし屋稼業 春はまだか』(ハルキ文庫)を入手しました。本書は、『くらまし屋稼業』に続く、シリーズ第2弾です。日本橋「菖蒲屋」に奉公しているお春は、お店の土蔵にひとり閉じ込められていた。武州多摩にい...