2024年時代小説(単行本/文庫書き下ろし)ベスト10、発表!

痛快

市井人情

涙あり、爽快感あふれる。浅草・六軒長屋の住人が奔走!

知野みさき(ちのみさき)さんの文庫書き下ろし時代小説、『江戸は浅草2 盗人探し』(講談社文庫)を入手しました。浅草六軒町の久兵衛長屋、通称「六軒長屋」には六軒の家があり、住人はみな独り身で、元矢師(矢を作る職人)の真一郎、笛師の大介、錠前師...
伝奇

宗春の御落胤・竜之進と成瀬甲賀忍びの、最後の戦い

鳴神響一(なるかみきょういち)さんの文庫書き下ろし時代小説、『おいらん若君 徳川竜之進 昇龍』(双葉文庫)を紹介します。尾張徳川家七代藩主宗春のご落胤徳川竜之進は、その正体を晦ますために、吉原の妓楼・初音楼で女将美咲ら成瀬甲賀忍びに育てられ...
市井人情

「2019年10月の新刊 下」をアップ

2019年10月21日から10月31日の間に、文庫で刊行される時代小説の新刊情報リスト「2019年10月の新刊 下」を掲載しました。今回は、角川文庫から刊行される、千野隆司(ちのたかし)さんの文庫書き下ろし時代小説『新・入り婿侍商い帖』を紹...
伝奇

盟友が殺害され、最大の窮地に陥る三郎太と旗本集団「影廻衆」

福原俊彦さんの文庫書き下ろしシリーズの第三弾、『隠密旗本 本意にあらず』(光文社文庫)を入手しました。著者の福原さんは、榎本秋名義で文芸評論家、歴史作家として多彩な活動をされ、歴史に関する膨大な知識に裏付けされた作品で定評があります。数々の...
武家

海賊の盗米四千俵を捜す正紀。常陸府中藩では一揆再び

千野隆司さんの文庫書き下ろし時代小説、『おれは一万石 無人の稲田(ぶにんのいなだ)』(双葉文庫)を入手しました。本書は、一石でも欠けると大名でなくなる、崖っぷちの一万石の下総高岡藩に養子入りして、世子となった、井上正紀が藩が直面する危機を次...