2024年時代小説(単行本/文庫書き下ろし)ベスト10、発表!

文庫

伝奇

戦国の世に鬼退治。伝説の時代ファンタジー活劇、降臨

柏田道夫さんの長編伝奇時代小説、『桃鬼城奇譚(とうきじょうきたん)』(双葉文庫)を入手しました。第2回歴史群像大賞受賞作「桃鬼城伝奇」(1995年9月に同名で学習研究社より刊行)を加筆修正し、改題した作品の初の文庫化です。昔話「桃太郎」の話...
文庫

慶事に紛れて届けられた不適切な祝いの品で、高岡藩ピンチ

千野隆司(ちのたかし)さんの文庫書き下ろし時代小説シリーズの第十二弾、『おれは一万石 慶事の魔』(双葉文庫)を入手しました。本書は、代々尾張藩の付家老を務める家柄の美濃今尾藩竹腰家の次男に生まれ、下総高岡藩井上家の世子となった正紀が、財政難...
幕末維新

「2020年3月下旬の新刊(文庫)」をアップ

2020年3月21日から3月31日の間に、文庫で刊行される時代小説の新刊情報リスト「2020年3月下旬の新刊(文庫)」を掲載しました。今回は、新潮文庫から刊行される、帚木蓬生(ははきぎほうせい)さんの『守教(上)』を紹介します。戦国期から江...
市井人情

手習所師匠と教え子の成長の軌跡を描く青春人情小説、完結

廻り道 手蹟指南所「薫風堂」|野口卓野口卓さんの時代小説シリーズの最新刊、『廻り道 手蹟指南所「薫風堂」』(角川文庫)を紹介します。本書は、手蹟指南所(手習所、寺子屋)の若き師匠雁野直春の教育にかけた日々を描く、青春人情小説シリーズの第五弾...
ブックガイド

『文蔵 2020.4』は「後宮小説」に見る、人の光と闇

『文蔵 2020.4』(PHP研究所・PHP文芸文庫)のブックガイドは、そこは華やかで、愛憎渦巻く世界 後宮小説」に見る、人の光と闇 です。ブックガイドでは、ファンタジー、SF、ライトノベルの書評家として活躍されている三村美衣さんが、少女小...