文庫

伝奇

「新八犬伝」の「さもしい浪人」が大活躍する痛快伝奇ロマン

『さもしい浪人が行く 元禄八犬伝(一)』田中啓文(たなかひろふみ)さんの文庫オリジナル時代小説、『さもしい浪人が行く 元禄八犬伝(一)』(集英社文庫)を入手しました。「さもしい浪人」と聞いて、ピンと来るキャラクターがあります。NHKテレビで...
人物

「2020年10月上旬の新刊(文庫)」をアップ

『おもちゃ絵芳藤』|文春文庫2020年10月1日から10月10日の間に、文庫で刊行される時代小説の新刊情報リスト「2020年10月上旬の新刊(文庫)」を掲載しました。今回は、谷津矢車さんの『おもちゃ絵芳藤』(文春文庫)を取り上げます。著者は...
ミステリー

まだらの腰紐? 江戸のシャーロック・ホームズ、見参!

『目利きの芳斎1 二階の先生』井伊和継(いいかずつぐ)さんの文庫書き下ろし時代小説、『目利きの芳斎1 二階の先生』(二見時代小説文庫)を入手しました。本書の著者紹介には、出生年や出身地、最終学歴などのプロフィールは書かれておりませんが、ベテ...
女性

手習所に集う子供たちと成長していく、女師匠・萌の奮闘物語

『銀杏手ならい』西條奈加さんの長編時代小説、『銀杏手ならい』(祥伝社文庫)を入手しました。手習所や寺子屋を舞台にした時代小説に興味を感じるのは、現在でも教育が重大な関心事の一つだからでしょうか。江戸時代、読み書きができる識字率は、武士はほぼ...
文庫

『蜩ノ記』から十六年。泣き虫と呼ばれた少年は師と友に出会う

『草笛物語』葉室麟さんの長編時代小説、『草笛物語』(祥伝社文庫)を入手しました。『蜩ノ記』から始まる、羽根藩(うねはん)シリーズの第五弾です。シリーズの『潮鳴り』『春雷』『秋霜』も、それぞれに面白さがあって忘れがたい作品となっています。羽根...