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酒呑童子を退治した四天王の末裔が、鬼ばかりの大江戸で事件を解決!

「料理人季蔵捕物控」シリーズが人気の、和田はつ子さんの『鬼の大江戸ふしぎ帖 鬼が見える』(宝島社・宝島社文庫)を読みました。人よりも鬼のほうが多く棲む「大江戸」。鬼は人と変わらない姿で暮らしていた。南町奉行所定町廻り同心の渡辺源時(げんとき...
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戦争終結に奔走し、降伏文書調印を行った重光葵の知られざる物語

戦後七十年。終戦の日に合わせて、植松三十里(うえまつみどり)さんの『調印の階段 不屈の外交・重光葵』(PHP研究所・PHP文芸文庫)を読みました。この作品は、単行本刊行時に読んでいて再読になります。(その時の読書録はこちら)1931年4月2...
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忍びの女と出島の異国人医師の運命の愛を描く伝奇歴史ロマン

鳴神響一(なるかみきょういち)さんの『私が愛したサムライの娘』(角川春樹事務所)は、八代将軍徳川吉宗の時代を舞台にした時代小説です。著者は、この作品で、2014年に第6回角川春樹小説賞を受賞(受賞時のタイトルは「蜃気楼の如く」)し、作家デビ...
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時代劇の名脚本家が書いた、面白すぎる時代小説シリーズ

著者の金子成人(かねこなりと)さんは、テレビ時代劇の「鬼平犯科帳」「剣客商売」「御家人斬九郎」などの脚本で知られています。名脚本家が、満を持して時代小説デビューを果たした、「付添い屋・六平太」シリーズの虜になり、『付添い屋・六平太 龍の巻 ...
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真田幸村の鮮烈なる“最後の戦い”を描いた歴史長編

嶋津義忠さんの『幸村』(PHP研究所・PHP文芸文庫)は、2016年NHK大河ドラマ「真田丸」の主人公・真田幸村の大坂の陣でのを戦いぶりを描いた歴史長編です。関ヶ原の戦い後十一年にわたり、紀州九度山に閉居させられた真田昌幸・幸村の父子。昌幸...