ブックガイド 水野忠邦に対抗する、御用絵師で暗殺者・一丸の活躍と葛藤 あかほり悟(さとる)さんの『御用絵師一丸 藍の武士』(白泉社招き猫文庫)を読みました。前の将軍家斉の正室・広大院に仕える絵師一丸(ひとまる)の暗殺者としての裏の役目での活躍と葛藤を描くシリーズ第二弾です。天保の改革を推し進める水野忠邦は、諸... 2015.09.16 ブックガイド時代小説
ブックガイド 旧薩摩藩士村田新八を主人公に、西郷と西南戦争を描く歴史長編 伊東潤さんの『武士の碑(いしぶみ)』(PHP研究所)を読みました。西郷隆盛・大久保利通の後継者と目され、薩摩、そして日本の将来を託された男・村田新八を主人公に、西南戦争を真正面から描いた長編小説です。本書は、戦国時代小説で活躍している伊東さ... 2018.12.22 ブックガイド時代小説
ブックガイド 絶世の美少女が一夜にして醜い老女へ変貌、幻想的な戦国時代小説 越水利江子(こしみずりえこ)さんの『うばかわ姫』(白泉社招き猫文庫)を読みました。十九歳の野朱(のあけ)は、東国へ嫁入りの旅の途中、琵琶湖の畔で、夜盗の一団に襲われ逃げる。淵で出会った老女と小袖を交換し、窮地を助けられる。ところが、老女が貸... 2015.08.23 ブックガイド時代小説
ブックガイド 酒呑童子を退治した四天王の末裔が、鬼ばかりの大江戸で事件を解決! 「料理人季蔵捕物控」シリーズが人気の、和田はつ子さんの『鬼の大江戸ふしぎ帖 鬼が見える』(宝島社・宝島社文庫)を読みました。人よりも鬼のほうが多く棲む「大江戸」。鬼は人と変わらない姿で暮らしていた。南町奉行所定町廻り同心の渡辺源時(げんとき... 2022.06.30 ブックガイド時代小説
ブックガイド 戦争終結に奔走し、降伏文書調印を行った重光葵の知られざる物語 戦後七十年。終戦の日に合わせて、植松三十里(うえまつみどり)さんの『調印の階段 不屈の外交・重光葵』(PHP研究所・PHP文芸文庫)を読みました。この作品は、単行本刊行時に読んでいて再読になります。(その時の読書録はこちら)1931年4月2... 2018.12.30 ブックガイド時代小説