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蹴飛ばし左門の前に、最強の敵が現る!

芝村凉也さんの『御家人無頼 蹴飛ばし左門 殺人刀無常』(双葉文庫)は、本所南割下水に住む無頼漢・三日月左門の活躍を描くシリーズ第3巻です。三日月左門によって己が立て続けに阻まれてきた赤鞘組の小頭・猿橋市之丞は、副頭目の轡田兵庫の来訪を受け、...
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厳冬の北アルプス越えをした、戦国武将・佐々成政の生き様

風野真知雄さんの本格歴史小説『沙羅沙羅越え』(KADOKAWA発行・単行本)。時は戦国時代末期。越中を支配する佐々成政は、天下取り目前の羽柴秀吉の野望を挫くため、孤軍奮闘していた。そして小牧・長久手の戦いで秀吉軍を退けた徳川家康に、今後も直...
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百姓から武士への夢を叶えた出世侍の前に、邪魔者現る

千野隆司さんの『出世侍(二) 出る杭は打たれ強い』を入手しました。異例の出世をする若者藤吉が活躍する、青春時代小説シリーズの第2作目です。百姓からあこがれの武士へと出世した藤吉に、小姓として俸禄と姓が与えられた。ある日、奉公先である旗本の永...
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相撲まで取る“算盤侍”の優しさと強さが心に沁みる

辻堂魁さんの『秋しぐれ 風の市兵衛』。本作はシリーズ14作目になります。廃業した相撲取り・鬼一磯之助がひっそりと江戸に戻ってきた、かつて土俵の鬼と呼ばれ、大関昇進を目前にした人気者だったが、やくざとの喧嘩のとばっちりで江戸払いとされていた。...
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2015年時代小説ベスト10【文庫書き下ろし部門】、公開

年末が近づいてきましたので、「時代小説SHOW」版の2015年時代小説ベスト10【文庫書き下ろし部門】を公開しました。宝島社の『この時代小説がすごい! 2016年版』に、ベスト6までを発表しておりましたので、未発表の7位から10位までを追加...