2024年時代小説(単行本/文庫書き下ろし)ベスト10、発表!

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将軍家vs.尾張家。巡見使新九郎に最大級の危機が…

山田剛(やまだたけし)さんの『巡見使新九郎 無双の拝領剣 尾張の野望』がコスミック・時代文庫を紹介します。将軍吉宗のご落胤ながら、北町奉行の稲生下野守の次男として育てられた、新九郎が活躍する、痛快時代小説シリーズの第3弾です。新九郎は、日ご...
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剣あり謎あり。深川の用心棒は、学問一筋の兵学者

講談社文庫より刊行された、荒崎一海(あらさきかずみ)さんの文庫書き下ろし時代小説、『門前仲町 九頭竜覚山 浮世綴(一)』を紹介します。「闇を斬る」や「宗元寺隼人密命帖」などのシリーズで、ファンを虜にする荒崎さんの最新シリーズの始まりです。雲...
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吉原一の花魁は尾張徳川家のご落胤で、剣の遣い手

双葉文庫より刊行された、鳴神響一(なるかみきょういち)さんの文庫書き下ろし時代小説、『おいらん若君 徳川竜之進 天命』を紹介します。鳴神さんは、2014年に『私が愛したサムライの娘』でデビュー以来、史実を巧みに取り込みながらも、奇想天外で独...
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奥方様は猫!? ファンタスティックな大江戸にゃんこ小説

白泉社より刊行された、あさのあつこさんの時代小説、『にゃん! 鈴江藩江戸屋敷見聞帳』を紹介します。本書は、2014年11月刊の白泉社招き猫文庫『てのひら猫語り』所収の「鈴江藩江戸屋敷見聞帳 にゃん!」および「WEB招き猫文庫」の2015年2...
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外国との技術戦争に挑んだ、佐賀藩主鍋島直正を描く

植松三十里さんの長編歴史小説、『かちがらす 幕末を読みきった男』(小学館刊)を紹介します。歴史的に評価の低い人物を取り上げて、その生涯を鮮やかに描き出す作品が多い著者が今回取り上げたのが、幕末に肥前佐賀藩を率いた佐賀藩主・鍋島直正(隠居後は...