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第9回書評家・細谷正充賞発表(2026年)

第9回書評家細谷正充賞授賞作品発表展|9月27日(日)~10月3日(土)|ギャラリー玻瑠

令和8年度(2026年)第9回「書評家・細谷正充賞」の受賞作が、主催する一般社団法人文人墨客より発表されました。

9月27日(日)から10月3日(土)まで、東京・有楽町のギャラリー玻瑠(東京交通会館B1)にて、受賞作品を紹介する記念展が開催されています。入場無料。ご自由にご覧いただけます。

第9回「書評家・細谷正充賞」の受賞作は、以下の5作品です。

『コンフィデンシャル・ゲーム』石井仁蔵(講談社)
『月曜の来ない部屋』城山真一(徳間書店)
『マッドのイカれた青春』実石沙枝子(祥伝社)
『咲良は上手に説明したい!』滝沢志郎(PHP研究所)
『岩窟の王』友井羊(光文社)

歴史とチェスが融合したエンターテインメント小説、引きこもりと家族の再生を描く物語、十代の揺れる心と無意識のルッキズムを描いた青春小説、テクニカルライターとして働く女性のお仕事小説、そして昭和史に埋もれた冤罪事件を描く社会派小説と、実に多彩な作品が並びました。

書評家の細谷正充さんが、2026年8月までに刊行された書籍の中から、「これは面白い」「これは心に残る」と感じた5作品を選出しています。

残念ながら今回は歴史・時代小説の受賞作はありませんでしたが、ジャンルにとらわれない、新進気鋭の作家たちによるエネルギッシュな作品の数々に、思わず食指が動きます。

会場には、一般社団法人文人墨客の岩田健太郎理事が在廊されていました。そこで、細谷賞が生まれた経緯や、なぜ今回このスペースで受賞作品発表展を開催しているのか、お話を伺いました。

岩田理事によると、細谷賞を始めたきっかけは、書評家である細谷さんが「面白い」と感じた作品を5作選んで表彰するというスタイルの文学賞が、それまでなかったことでした。「それなら自分たちでやってみよう」と考えたそうです。

ところが、当初は文学賞を運営するための知識もノウハウもなく、著者はもちろん、受賞作を刊行した出版社に話を聞いてもらうことにも苦労したといいます。しかも賞金はなく、授賞式に出席するための交通費も用意できないため、出版社の協力を得ながら受賞者に参加してもらうところからのスタートでした。

また、細谷さん自身も50歳を超え、これからどのように自分の仕事をデザインしていくのかを考える時期に差しかかっていたそうです。

そうした中で試行錯誤を重ねながら細谷賞を立ち上げ、これまで8回の開催を重ねてきました。回を重ねるにつれて認知度も高まり、今では出版社の方々はもちろん、作家の方々にも受賞を大変喜んでもらえるようになったとのことです。

文学賞というと、出版社や文学団体が主催し、選考委員による合議で受賞作を決めるものが多い中、一人の書評家が「面白い」「心に残る」という自身の眼で作品を選び、その魅力を広く伝えていくところに、「書評家・細谷正充賞」ならではの面白さがあります。

今回の授賞式は、下記のとおり開催されます。

記

日時:2026年11月18日(水)18時~20時
会場:日本出版クラブ(東京・神保町)
会費:1万5千円

今回ご紹介した本