時代小説★単行本新刊情報|2025年3月の新刊(1日→末日)
2025年3月1日から3月末日の間に、単行本(新書含む)で刊行される時代小説、歴史関連書、古典日本文学の新刊情報リストです。新刊の各タイトルは、Amazon.co.jpの詳細紹介ページにリンクを張っています。ピックアップした本のあらすじは、Amazon掲載の紹介文から抜粋し、編集しています。
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西條奈加さんの『初瀬屋の客 狸穴屋お始末日記』
浮気を繰り返す夫と離縁した絵乃。今度は離縁調停人として、さまざまな難題に立ち向かいます――。
浅草三社祭りが離縁の原因に!?(「祭りぎらい」)、離縁を承知しない夫に嗅がせた妙薬とは?(「夏椿」)、公事師の娘の依頼は「客の跡をつけること」(「初瀬屋の客」)など、全6話を収録。
宮本昌孝さんの『松籟邸の隣人(二) 炎夏の章』
夏休みをのんびり過ごすため、別荘・松籟邸に滞在していた吉田茂少年が、大磯の地で徳川の忠義の士に襲われました。
世は明治27年(1894)、日清戦争前夜。不平等条約改正を成し遂げた日本でしたが、未だに徳川の世を惜しむ者たちもいました。
茂の危機を救ったのは、謎の隣人・天人。
虚実を巧みに織り交ぜた、明治冒険小説の第二弾!
あさのあつこさんの『春立つ風』
定町廻り同心・木暮信次郎と岡っ引きの伊佐治。森下町の小間物問屋「遠野屋」の主・清之介と未来を語り合っていると、手下の力助が事件の知らせを運んできました。
深川元町の油屋「出羽屋」の離れで、放蕩息子・一郎太が短刀で喉を突き、自ら命を絶ったというのです。
信次郎が店の者たちを問い詰めるが、彼の執拗な姿勢には理由がありました。これはただの自死ではないのでしょうか――。
シリーズ累計120万部突破、「弥勒」シリーズ最新刊です。
宮本輝さんの『潮音 第三巻』
執筆足かけ十年。宮本輝初の歴史小説、全四巻の第三巻。
時代背景は、下関戦争(1863~64)から大政奉還(1867)、鳥羽・伏見の戦い(1868)を経て、明治新政府が本格的に発足するまで。
主人公・川上弥一は、新時代に対応し、富山の薬売りを近代的な「カンパニー」に脱皮させようとします。
日本の夜明け前を、勇気をもって駆け抜けた人々の物語!
髙村薫さんの『墳墓記』
老いて死に瀕した一人の男が、意識の塊となり、長い仮死の夢を見ました。
そこに沸き立つのは、高らかに響く万葉びとの声、野辺送りの声、笑い転げる兎や蛙の声、源氏の男君・女君の声、都を駆けるつわものたちの声、定家ら歌詠みたちの声、そして名もなき女たちの声――。
古文と現代文が自在に往還する、渾身の長篇小説。
諸田玲子さんの『織部の妻』
織田信長に仕え、千利休に師事した古田織部。武人でありながら、茶人としても名を残した彼には、たったひとりの妻がいました。
戦国武将・中川清秀の妹、仙。幼い頃に戦の混乱で家族と離れ離れになった彼女は、叔父の城で少年・高山右近と出会い、キリストの教えを心の支えとしました。
古田織部との政略結婚を通じ、信長・秀吉・家康とめまぐるしく変遷する戦国の世を駆け抜けながら、共通する志を抱く夫婦となっていきます。
二人が命と引き換えにしても守りたかったものとは――。
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