青春

捕物

拍子郎とおあさの若い二人の恋が気になる

松井今朝子さんの『二枚目 並木拍子郎種取帳』を読み終えた。人情味あふれる解決ぶりで読み味がいい捕物小説。二枚目―並木拍子郎種取帳 (時代小説文庫)作者: 松井今朝子出版社/メーカー: 角川春樹事務所発売日: 2006/06/01メディア: ...
武家

越前大野が魅力的に描かれた作品

昨日に続いて、浅黄斑さんの『山峡の城 無茶の勘兵衛日月録』について書きたい。青春時代小説として優れた作品になっている。その要因の一つが、主人公の暮らす場所・越前大野が魅力的に描かれていることが挙げられる。藤沢周平さんにおける山形・鶴岡のよう...
武家

越前大野藩を舞台にした青春時代小説

浅黄斑(あさぎまだら)さんの『山峡の城 無茶の勘兵衛日月録』を読んだ。浅黄さんは、『雨中の客』で第14回推理小説新人賞を受賞してデビューし、『死んだ息子の定期券』ほかで第4回日本文芸家クラブ大賞を受賞された、ミステリー小説での活躍で知られる...
捕物

鎌倉河岸の若者群像

佐伯泰英さんの「鎌倉河岸捕物控」シリーズの第9弾『道場破り』を読み始めた。江戸城御曲輪内と堀を挟んで向かい側の鎌倉河岸の老舗の酒問屋豊島屋に集う若者たち(政次、亮吉、彦四郎、しほ)の青春を描く連作形式の捕物時代小説。豊島屋は、「山なれば富士...
武家

ビルドゥングスロマンと時代小説

宮本昌孝さんの『夏雲あがれ』上下巻を読了する。読書中はハラハラわくわくで、読後の清爽感がバツグン。青春時代小説の醍醐味が満喫できる作品。江戸時代後期、東海地方のとある小藩で、今まさに別れをつげようとする仲良し三人組。馬廻組百二十石の曽根仙之...