明治 明治をしたたかに生き抜いた元・御家人の記録 安藤優一郎さんの『幕末下級武士のリストラ戦記』を読んだ。幕末に幕府御徒を務めた山本政恒(やまもとまさひろ)の自分史本「政恒一代記」をベースに、その生涯をなぞり、敗者の視点から幕末・明治をとらえた歴史読み物。幕末下級武士のリストラ戦記 (文春... 明治武家歴史読み物
武家 天保の改革の暗部を探る、女狂言師の活躍を描く 杉本章子さんの『お狂言師歌吉うきよ暦』を読んだ。お狂言師とは、大名家の奥向きへあがって狂言を披露する者のこと。お狂言師歌吉うきよ暦 (講談社文庫)作者: 杉本章子出版社/メーカー: 講談社発売日: 2008/12/12メディア: 文庫この商... 2020.01.13 武家江戸芸道
武家 ハラハラドキドキ、やがてジーンの一力ワールド炸裂 山本一力さんの『かんじき飛脚』を読んだ。物語の時代設定は、寛政元年師走。(『損料屋喜八郎始末控え』でも同じ時代が描かれていて、一力ファンには馴染み深い時代。)かんじき飛脚 (新潮文庫)作者: 山本一力出版社/メーカー: 新潮社発売日: 20... 2020.05.24 武家江戸痛快
伝奇 アル中の家老が主人公の傑作時代小説 羽太雄平(はたゆうへい)さんの『家老脱藩 与一郎、江戸を行く』を読んだ。『峠越え』『新任家老 与一郎』に続く、「与一郎」の第三弾である。このシリーズの魅力の一つは、主人公が家老という設定。もっとも、第一作の『峠越え』では筆頭家老榎戸弥次郎衛... 2020.05.31 伝奇武家江戸
武家 南部藩vs.津軽藩の抗争を描いた傑作時代小説 信原潤一郎(のぶはらじゅんいちろう)さんの『天涯の声』を読んだ。信原さんは『鬼の武士道』『龍馬の恋人』『紀州連判状』など、スケール感があり面白い時代小説を発表してる、今注目している作家の一人である。天涯の声 (光文社時代小説文庫)作者: 信... 2019.12.20 武家江戸