2024年時代小説(単行本/文庫書き下ろし)ベスト10、発表!

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作家

山内美樹子さんがブログを始められました

『善知鳥伝説闇小町 鍵屋お仙見立絵解き』などで知られる作家の山内美樹子さんが、ブログをスタートされました。善知鳥伝説闇小町 鍵屋お仙見立絵解き (光文社文庫)作者: 山内美樹子出版社/メーカー: 光文社発売日: 2007/11/08メディア...
剣豪

寅さん化する、酔いどれ小籐次

食欲が落ちた時期に、口当たりのよいものばかり食べたくなるように、読書欲が落ちたときには佐伯泰英の時代小説が読みたくなる。そんなわけで「酔いどれ小籐次」シリーズの第10弾『薫風鯉幟(くんぷうこいのぼり)』を読んだ。薫風鯉幟―酔いどれ小籐次留書...
市井人情

山形を舞台に面白さが増す、居眠り磐音

佐伯泰英さんの『紅花ノ邨(べにばなのむら)』を読む。「居眠り磐音 江戸双紙」シリーズの第二十六弾。神保小路の直心影流尚武館佐々木道場に養子に入り、名字が坂崎から佐々木に変わってから、主人公としての重厚感が加わった磐音。物語も青春小説の要素が...
市井人情

幕末の大坂を舞台にした傑作時代小説

城野隆(じょうのたかし)さんの『一枚摺屋(いちまいずりや)』を読んだ。第十二回松本清張賞の受賞作であるこの作品は、幕末の大坂を舞台に、一枚摺屋(瓦版屋)が殺された父の敵を求めて活躍する痛快時代小説。一枚摺屋 (文春文庫)作者: 城野隆出版社...
女性

「妻恋坂」から始まる江戸の女性たちの人生模様

北原亞以子さんの『妻恋坂(つまこいざか)』を読んだ。表題作をはじめとする8編の短編で構成される時代小説短編集。西国の武家の男女の恋の行方を描き、大坂に舞台を置いた「仇討心中」を除くと、いずれも江戸で自立する女性を描いている。妻恋坂 (文春文...