2024年時代小説(単行本/文庫書き下ろし)ベスト10、発表!

痛快

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「影廻衆」に任じられた旗本の三男坊が初代市川團十郎と対峙

福原俊彦さんの文庫書き下ろし時代小説、『隠密旗本 荒事役者』(光文社時代小説文庫)を入手しました。主人公の高鳥三郎太(たかとりさぶろうた)は、武勇の名門、旗本高鳥家の分家の三男坊で、剣においては江戸で並ぶものがない評判の男。本書は、「影廻衆...
ミステリー

美人大泥棒お沙夜、江戸を揺るがす大悪党を成敗

山本巧次さんの文庫書き下ろし時代小説、『江戸の闇風 黒桔梗裏草紙』(幻冬舎時代小説文庫)を入手しました。先日、昔の仕事仲間たちと忘年会で楽しいひと時を過ごしました。そこで、行ってみたい国の話をしていて、「江戸」へ行きたいという話に、現代から...
痛快

明和大火の下手人は生きているのか? “狐火”の悪夢、再び

今村翔吾さんの文庫書き下ろし時代小説、『狐花火(きつねはなび) 羽州ぼろ鳶組』(祥伝社文庫)を入手しました。待ちかねていた「羽州ぼろ鳶組」の第七弾。第1弾の『火喰鳥』で登場した元花火師の秀助を想起させる、火付けが再び起きます。しかも、本書に...
市井人情

「おれは取次屋」。町の衆の揉め事を体を張って解決

岡本さとるさんの文庫書き下ろし時代小説シリーズの最新刊、『女敵討ち(めがたきうち) 取次屋栄三』(祥伝社文庫)を入手しました。市井人情時代小説「取次屋栄三」シリーズの第19巻です。主人公の栄三郎は、長年思いを通じ合っていた久栄を女房に迎え、...
市井人情

『江戸は浅草』をUP

知野みさき(ちのみさき)さんの文庫書き下ろし時代小説、『江戸は浅草』(講談社文庫)を、「時代小説SHOW」で紹介しました。本書の主人公の真一郎は、儲からぬ矢師(武具の矢や狩猟用、神事などの矢を作る職人)をやめて、あれこれ違う仕事に手を出して...