幕末維新

市井人情

「御宿かわせみ」の第二世代

平岩弓枝さんの『鬼女の花摘み 御宿かわせみ30』を読了。久々に読んだこともあるが、自分と同じように、登場人物たちも年を重ねたんだなあとしみじみと思った。るいや東吾、畝源三郎、麻生宗太郎らの子どもたちが、ただ成長したばかりでなく、立派に主役を...
市井人情

御宿かわせみの不思議

久々に『鬼女の花摘み 御宿かわせみ30』を読んでいる。物語の舞台となっている時代はいつなのか? おるいや東吾たちの年齢はいくつになったのか? 軍艦操練所に通っている東吾が、姫路藩で建造されたばかりの速鳥丸の操船指導に携わるというシーンが出て...
伝奇

参勤交代をする旗本とは

佐伯泰英さんの時代小説が遂にメジャー系の講談社文庫から刊行された。『変化 交代寄合伊那衆異聞 (講談社文庫)』には、「交代寄合伊那衆異聞」とサブタイトルが付く文庫書下ろしのシリーズだ。「交代寄合」とは時代小説であまり描かれたことがなく、耳慣...
幕末維新

痔と糖尿病―江戸の場合

吉村昭さんの『桜田門外ノ変〈上〉 (新潮文庫)(下)』を読んでいたら、登場人物が痔や蜜尿病(糖尿病)に悩まされるシーンが出てきて、リアリティを感じた。時代小説を多数読んできたが、痔が描かれた作品というのは今まで記憶になかった。糖尿病のほうは...
幕末維新

水戸藩と彦根藩の因縁

遅ればせながら、吉村昭さんの『桜田門外ノ変〈上〉 (新潮文庫)』を入手し読み始める。時代小説サイトの看板を掲げながらも、真面目な歴史ものが苦手で敬遠していたが、そろそろ幕末の水戸藩と向き合ってもいいかなと思い始めたところだ。水戸藩というと、...